原文入力:2012/07/31 20:58(1349字)
←GEのジェフ・イメルト会長
"安価な天然ガスが遠からず代替"
米国 天然ガス価格 10年間で最低価格
原子力発電所、費用騰がり安全神話 崩壊
世界の電力産業で大きな比重を占めている米国ゼネラルエレクトリック(GE)の最高経営者(CEO)が他のエネルギー源と比較してみる時「原子力発電は正当化されにくい」と指摘した。
英国<ファイナンシャル タイムズ>は30日、GEのジェフ・イメルト(写真)会長が「最近、石油会社がますます多くの天然ガスを発見をやり遂げていて、原子力発電を正当化することがかなり難しくなった」として「天然ガスがあまりにも安いので、どの時点かからは(この分野にも)経済法則が適用されるだろう」と話したと報道した。 最近価格下落傾向が続いている天然ガスが遠からず原子力発電所に代わる可能性があることを指摘したものだ。 彼はまた 「天然ガスを風力または太陽熱エネルギーと適切に配合することが世界の多くの国々の傾向」と付け加えた。
日本<日本経済新聞>は昨年3月に起きた東日本大地震で原子力発電所関連費用が上昇すると見られる上に、抽出技術の発展により天然ガスの一種であるシェールガスの生産量が大幅に増えた点などを今回の発言の背景に挙げた。 シェールガスは泥が積もって作られた堆積岩シェール(岩石)層に存在する天然ガスで、2000年代中盤に米国を中心に本格的な採取が始まった。 <ロイター>通信も「北米地域で去る5年間にシェールガス生産量が急激に増え、米国天然ガスの価格が10年間で最低値に落ちた」として「米国が遠からずエネルギー輸出国になるだろう」と予測した。 <ファイナンシャルタイムズ>は去る3年間で太陽光エネルギーを集める太陽光パネルの価格が75%下がり、風力タービンの価格も着実に下がる傾向だと指摘した。
実際、原子力が価格が安く安全なエネルギー源という‘原発神話’はすでに崩れつつある。 昨年末、日本内閣府国家戦略室の‘コスト検定委員会’が発表した各エネルギー源別発電方式単価(2010年基準)を比較してみれば、原子力の1kwh当たり生産費用は‘8.9円以上’で、石炭発電(9.5円)や液化天然ガス(LNG)発電(10.7)と大きな差がない。 専門家たちはここに原子力発電所建設によって社会が行わなければならない社会的費用と核廃棄物処理費用を合わせれば原子力発電所の発電単価はさらに増えると主張している。
GEは去る今回事故が起きた福島第1原発1・2・6号機を1970年代に建設した会社だが、原子力発電所関連事業を持続的に減らしており、現在は世界原子力発電所3大メーカーである日本日立製作所と連係して事業を展開している程度だ。 昨年の場合、売上全体1420億ドルの内、原子力発電所関連売上は10億ドル程度に終わった。
キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/545100.html 訳J.S