本文に移動
全体  > 経済

新韓銀行 "高卒は利子を多く払え"

登録:2012-07-24 06:41

原文入力:2012/07/23 20:09(1545字)

←新韓銀行

監査院‘金融監督実態’監査結果
高卒・修士.博士信用点数 差別…
銀行ら 過度な加算金利も摘発
金融監督院は金融機関 横暴に目を瞑り
消費者権益 保護 知らぬフリ

 ‘新韓銀行は借入申請者の学歴が低ければより高い金利を賦課していた。 都市銀行が貸出加算金利をむやみに上げて低金利恩恵を一人占めしていた。 銀行の敷居をまたげない庶民のカード借入れが急増しているが、金融監督当局は放置している。 民営実損医療保険重複加入者が昨年だけで10万人を越えている。’

 監査院が23日に発表した‘金融圏別監督実態’監査結果の主な内容だ。 監査院指摘事項の終始一貫した特徴は、金融当局の監督が金融機関の収益性だけに焦点を合わせるだけで金融消費者の権益保護は軽視しているということだ。 端的な事例が新韓銀行の学力差別だ。

 新韓銀行は去る2008年4月、新しい個人信用評価モデルを導入した。 借入申請者の学歴を把握して高卒なら13点、修・博士は54点などとが学歴により信用点数に差別を置くモデルだ。 一線営業窓口ではこれを適用して学歴が低ければ貸出を断ったりより多くの利子を賦課していた。

 監査院は新韓銀行が2008年から2011年までに貸出を断った4万4368人の中で1万4138人(31.9%)は学歴が低くお金を借りられなかったと把握した。 これらの人々が申請した借入金は1241億ウォンだ。 また、この期間に15万1648人の個人信用貸出者の中で7万3796人(48.7%)は学歴が低いという理由で利子をより多く払っていたことが明らかになった。 監査院は 「学歴は職業や所得のような信用評価項目に反映されるだけに、別に評価することは適切でない」と指摘した。

 学歴による差別貸出と関連して新韓銀行関係者は 「新規借入申請者の信用状態を事前により徹底して把握するために導入したもので、当時金融監督院が承認して問題になることがないと見た」と釈明した。 銀行も監督当局も金融サービス差別に対して何の問題意識もないという傍証だ。 新韓は金融監督院の指摘により去る5月から学歴差別項目をなくしたと明らかにした。

 監査院は金融監督院の都市銀行経営評価では収益性指標だけを重視していることに対しても補完を要求した。 去る2008年金融危機後、韓国銀行が基準金利を低く維持した中で都市銀行は新規貸出と満期延長の際の加算金利を過度に上げた。 そのために家計と企業に戻る低金利恩恵が半減したとのことが監査院の指摘だ。 それでも金融監督院は都市銀行に収益性改善対策だけを注文して結果的に家計と企業の利子不当増加を煽った。

 監査院はまた、銀行から疎外された低信用者たちが数枚のクレジットカードで貸出を受けて生活費や借金償還用に‘回し決済’をしている状況が深刻だとし、金融当局の点検を注文した。 潜在的不良危険が高い貸出性カード資産規模が昨年末現在で10兆6000億ウォンとなり、全体カード貸出の33%に達すると推定した。

 監査院は合わせて保険会社が変額保険の資産運用をほとんど外部に委託しながらも関連手数料率は高く策定していると指摘した。 また、金融委員会が実損医療保険の重複加入事前確認制をまともに施行しなかったせいで不必要に重複加入した契約者が昨年だけで10万8000人に達するとし金融委に是正を要求した。 パク・スンビン先任記者 sbpark@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/543895.html 訳J.S