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ソウル市、民間資本事業 再協議‘第一歩’

登録:2012-07-19 08:52

原文入力:2012/07/18 22:59(1455字)

江南(カンナム)循環高速道路 完工2年延期

市 財政悪化 工期延長 決定
民間資本事業 全面再検討の一環
年間200億 予算投入 削減

 ソウル市が民間資本を引き込んで建設中の江南循環都市高速道路の完工を当初計画の2014年から2016年に2年遅らせることにし、民間資本事業者側と再協議を行うことにした。 去る4月、ソウル地下鉄9号線運営業者の一方的料金引上げ発表によりソウル市が‘民間資本事業全面再検討’方針を明らかにした以後、初めての民間資本事業再協議に乗り出したことで注目される。

 ムン・スングク ソウル市行政2副市長は18日 「ソウル市財政悪化などで民間資本事業で建設する江南循環高速道路の完工を2014年5月から2016年に遅らせることにした」と話した。 これに伴い、ソウル市は早い時期に民間資本事業者である江南循環道路(株)側と実施協約の再協議をすることにして各自協議案を用意していることが分かった。

 完工時期を遅らせることに伴いひとまず毎年400億ウォン規模で投じてきたソウル市建設分担金も年200億ウォンに減るものと見られる。 ソウル市関係者は 「今年、江南循環道路事業予算は1612億ウォンで事業に必要な予算2700億ウォンの半分ほどであり、市財政悪化のために追加予算を確保することも難しく工期を延長することを決めた」と話した。 経済沈滞で税収が減り市の財政状態が良くない状況で無理に道路事業を急ぐのは難しいという説明だ。

 ソウル市が民間資本事業者と江南循環高速道路実施協約を再交渉することになれば、収益率や金融費用と関連した議論につながるかにも関心が集まる。 ソウルメトロ9号線側と高率の貸出金に対する利子費用補填、一方的な地下鉄料金値上げ発表などで法的葛藤を生じさせている状況であるためだ。 去る4月ソウル市は地下鉄料金値上げ論難を契機に牛耳洞(ウイドン)~新設洞(シンソルトン)軽電鉄、ヨンマトンネルなどソウル市が行う民間投資事業を全面再検討すると明らかにした経緯がある。 これについて市関係者は「財政悪化による工期延長であるから、現在他の問題は検討していない」と話した。

 江南循環道路(株)には産業銀行の子会社である韓国インフラ投融資会社(71.3%)と産業銀行(12.6%),そして施工業者などが投資している。

 2007年に着工された江南循環都市高速道路は衿川区(クムチョング)、禿山洞(トクサンドン)~江南区(カンナムグ)、水西洞(スソドン)4~8車線34.8km区間で、現在工程率は43%ほどだ。 総額1兆3455億ウォン規模の事業で市予算が投入される財政事業区間(1~4,8区間)に5719億ウォン、民資区間(5~7工区、12.4km)に7739億ウォンを投じる。 市は民間資本事業区間である5~7工区に年間400億ウォン程の建設分担金を支給してきた。 民資区間は完工後に事業者が30年間の運営権を持つ方式であり、赤字を税金で埋める最低運営収入保障(MRG)規定は実施協約にない。

 市は完工が遅れるだけに民間資本事業者の運営権開始を2年間猶予する方案も検討している。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/543245.html 訳J.S