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進歩党‘変化と刷新’…イ・ソクキ、キム・ジェヨンの運命は?

登録:2012-07-16 07:23

原文入力:2012/07/15 19:47(2649字)

←2期指導部スタート  カン・キガプ統合進歩党新任代表と最高委員が15日午後、国会憲政記念館で開かれた2期指導部出帆式で手を取り合い党員たちに挨拶している。 左からチョン・ホソン、ユ・ソンヒ最高委員、シム・サンジョン院内代表、カン代表、イ・ヘソン、ミン・ビョンリョル、イ・ジョンミ最高委員。  パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

進歩政治 復元 成功するか

  統合進歩党が15日カン・キガプ党革新非常対策委員長を新しい党代表に選出したことは、党員たちが‘和合’より‘変化と刷新’を判断基準として選択した結果と解説される。 選挙期間中カン・ビョンギ候補は党権派と非党権派に分かれた党内の和合を強調し、カン・キガプ当選者は始終一貫骨を削る刷新を主張した。

  比例代表競選不正事態以後、党の刷新を導いたカン非常対策委員長が党代表を続けて引き受け、党を改革して行くことが国民の要求に符合するというのが今回の選挙で現れた党員たちの意思であるわけだ。 革新を託されたカン代表は当面の懸案であるイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員の除名決定をはじめ党運営の革新、野党圏連帯の復元および大統領選挙戦略準備などどれ一つをとっても解決が容易でない懸案と向き合わなければならない。

カン・キガプ勝利の原因は
オンライン・自動応答投票で圧勝
予想に反してカン・ビョンギを大差でやぶり
沈黙した観望層が‘票集中’分析
高い投票率・民主労総も‘一役’
‘カン・キガプ号’険しい道を予告
16日の議員総会でイ、キム 党除名など議論
今後、党刷新 成否 照尺の役割
指導部 党権派・非党権派 5対5
当分は緊張持続 予想

■ 沈黙した観望層が分けた勝負

  選挙開始前、党内外では京畿東部連合と光州(クァンジュ)全南(チョンナム)連合など旧党権派の組織的な支援を受けているカン・ビョンギ候補が多少優勢ではないかとの観測があった。 蓋を開けてみるとカン・キガプ代表は‘オンライン投票’、‘現場投票’、‘自動応答電話(ARS)投票’等、3種投票方式の中で比重が大きいオンライン投票と自動応答投票で全て上回った。 現場投票だけは僅かな差でカン・ビョンギ候補に遅れを取ったが、現場投票は全体投票で5.5%しか占めず変数にはならなかった。

  全体投票の81.5%を占めたオンライン投票ではカン・キガプ候補が1800余票差で上回った。 沈黙した観望層が終盤になってカン・キガプ候補へ集中したと見られる。 総選挙以後、党内混乱が続き統合進歩党を見る視線がさらに冷たくなり、このような雰囲気を体感した現場の党員たちが‘革新’を選んだのだ。

  競選締め切りの前日まで投票しなかった人々に電話をかけて実施した‘自動応答電話投票’結果でもこのような雰囲気を感知できる。 ここには政派的指向が高くなく‘組織票’に分類されない党員たちが多く投票したが、投票した4800余人の中で3700人余りがカン・キガプ候補に票を集中させた。 カン・キガプ候補を支持した民主労総の組織票も彼の余裕ある勝利を助けたことが分かった。

  反面、カン・ビョンギ候補の場合、自身が代表する釜山・蔚山(ウルサン)・慶南(キョンナム)側と旧党権派(京畿東部連合+光州全南連合など)の組織票をほとんど吸収したが、こういう高い投票率のために苦杯をなめた。 通常は50%台の投票率を示してきた党権選挙が今回は65%台にぐんと跳ね騰がったためだ。

■ 行く道は遠い‘カン・キガプ号’…イ・ソクキ・キム・ジェヨンの運命は?

  カン代表は任期初日である16日から大きな課題に向き合うことになった。 この日予定された議員総会で党内の最も大きな論議であるイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員の党除名議論が進められる予定であるためだ。 カン代表はこの間、2人の議員の自主的辞退を要求してきたし、このような要求が受け入れられないので党除名が避けられないという態度を示してきた。この日の議員総会では直ちに除名投票を進めることはしないと見られるが、鮮明な態度を示してきたカン代表が代表に選出された以上、党除名手続きを今後も押し退け続けることは難しく見える。 今回の選挙結果が‘中立派’であったチョン・ジンフ、キム・チェナム議員の判断にどんな影響を与えるかにも関心が集まっている。 2人はこの間、除名決定に対する見解表明を留保してきた。

  イ・ソクキ議員本人の選択も注目される。 去る5月、イ・ソクキ議員は「全党員投票で辞退可否など責任を決めよう」と主張した経緯がある。 全党員が参加する投票で自分たちと志を同じくしたカン・ビョンギ候補が落選したので、イ・ソクキ議員としては‘四面楚歌’に追い詰められた状況だ。 イ議員は自身が運営した会社であるC&Cの国費横領疑惑などで検察の捜査対象に上がっている境遇だ。

  カン代表がイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員の党除名問題を賢明に解決できない場合、大統領選挙を控えた野党圏連帯の復元問題も複雑に絡まる可能性が大きい。 カン代表はこの日「9月までには党の大統領選候補を選出する」と明らかにしたが、8月からは大統領選候補選出と関連して、再度 党内勢力間の激突が起きる可能性もある。旧党権派側からはイ・ジョンヒ前代表が再び大統領選候補競選に参入する準備をしていることが分かっているためだ。

  カン・キガプ代表が選出されはしたが、今回の選挙を通じて構成された中央委員会の比率も変数に挙げられる。 指導部では最高委員会にカン代表を含めチョン・ホソン、イ・ジョンミ最高委員だけでなくシム・サンジョン院内代表などが入ってきて非党権派が優位を占めることになる。 今後指名される指名職最高委員も非党権派になる可能性が高い。

  しかし、統合進歩党の重要な意志決定権を握っている中央委員会は今回の選挙で46(党権派):40(非党権派)に分かれ、党権派が相対的に優位を占めた状況だ。 従って当分は党内ムードが薄氷板を歩くような緊張感で推移するものと見られる。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/542583.html 訳J.S