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サンフランシスコ市がアップル製品‘購買中断’した事情は…

登録:2012-07-12 07:35
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/542027.html

原文入力:2012/07/11 11:57(1160字)

アップル、親環境緑色認証 脱退

 親環境認証を巡り世界最大のインターネット企業であるアップルと米国サンフランシスコ政府が激突した。

 最近アップルは米国の非営利機構である‘電子製品環境保護評価’(EPEAT)プログラムが付与する‘緑色認証’を今後は取得しないことにした。 対してサンフランシスコ市政府がアップルが生産するすべてのコンピュータの購買を中断すると宣言した。 サンフランシスコはアップル本社があるシリコンバレーのすぐそばにあって、アップルの新製品発表会や世界開発者会議が開かれる象徴的都市だ。

 サンフランシスコ市環境局の高官は2週間前にアップルに手紙を送り、市傘下の50ヶの行政機構と事業所が今後は市の予算でアップル製品を購入しないと通知したと米国経済専門紙<ウォールストリートジャーナル>が発行する<CIOジャーナル>が9日報道した。 サンフランシスコ市のこのような措置はアップルが自発的緑色認証を受けないと明らかにした直後に出された。

 サンフランシスコ当局は2010年基準でアップル社から4万5579ドル(約5200万ウォン)相当のコンピュータ製品を購入した。 購買規模は特別大きくはないが、象徴的制裁としての意味が大きい。

 アップルは当初‘電子製品環境保護認証’に非常に積極的に参加してきた。 マックブック プロ、マックブック エアーなどが全てこの機構の緑色認証を受け、アイマックはゴールド等級まで取得した。 そのようなアップルが突然このプログラムへの参加と支援を中断することにしたのはiPhone、iPad、レティナディスプレイが搭載された新しいマックブック プロなどの新製品が、その特性上この機構の緑色認証基準に至らないためだ。

 電子製品環境保護の核心基準は、電子製品が分解されやすい材質で作られ、部品もリサイクル可能でなければならないということだ。 しかしアップル新製品の部品と組立方式ではこのような条件を満足させ難い。 アップルは自社製品に適用できる変形標準を用意する計画だ。

 サンフランシスコ市のメラニー ノータ環境局長は 「アップルが親環境評価プログラムから脱退する決定をしたことは残念だ」として「市当局のアップル製品購買中断がアップル社が脱退決定を再考する契機となることを願う」と話した。 しかしアップルが自社の決定を翻意する可能性は大きくないというのが現地の大勢の観測だ。 チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr

原文: 訳J.S