原文入力:2012/07/10 20:59(1595字)
←李明博大統領の実兄であるイ・サンドク セヌリ党前議員が10日午前ソウル、瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地裁で退出させられた貯蓄銀行代表から金品を受け取った疑いで令状実質審査を受けるために裁判所エレベータに乗っている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
令状審査出席 検索台入り口で
貯蓄銀行被害者の抗議洗礼を受け
取材陣の相次ぐ質問は黙殺無答
出て行く時は逮捕被疑者用の門を利用
"どうしてあんな人々も統制できないのか!"
李明博大統領の兄イ・サンドク(77)前セヌリ党議員は10日午前、かろうじてソウル中央地裁のエレベータに乗った後、この上なく心境穏やかならざる様子で弁護人に一言洩らした。 貯蓄銀行などから金品を受け取った疑いで事前拘束令状が請求されたイ前議員はこの日拘束前被疑者尋問(令状実質審査)に出席した際に、貯蓄銀行被害者らにネクタイを掴まれタマゴの洗礼を受けるなど厳しい批判にさらされた。
貯蓄銀行被害者20人余はこの日午前10時30分に予定されたイ前議員の令状実質審査10分前から法廷に上がる庁舎西館2階の検索台入口に押し寄せた。 一部の被害者は床に横たわり「イ・サンドクを拘束しろ」、「大統領選挙戦資金を捜査しろ」とスローガンを叫び続けた。
イ前議員は午前10時28分頃、黒色グレンジャー乗用車からおり弁護人2人と共に姿を表わした。 彼が庁舎玄関に入るや貯蓄銀行被害者の叫びは一層高まった。 イ前議員は「受け取った金を大統領選挙資金に使ったか」、「容疑を認めるか」という取材陣の質問には口を固く閉ざした。
イ前議員が検索台側に向かった瞬間、キム・オクチュ(51・女)釜山貯蓄銀行非常対策委員長が突然駆け寄った。 裁判所の警備員が手を出す暇もなくキム委員長はイ前議員の空色ネクタイの中間部分を掴み揺さぶり「私のお金を出せ」と大声をあげた。 別の被害者らと取材陣も一つに絡まりながら検索台周辺は修羅場と化した。
一部の被害者たちはイ前議員に向かってミネラルウォーターペットボトルの水をかけてタマゴ2つを投げた。 タマゴはイ前議員の脇に立っていた取材陣側に飛び、タマゴが割れて一部がイ前議員のスーツ上下に飛んだ。
裁判所警備員の警護の中でエレベータに乗って令状実質審査法廷(321号)がある3階に降りたイ前議員は「大統領府と通話したか」、「大統領選挙戦資金に間違いないか」という取材陣の相次ぐ質問にも一切返事をせずに法廷に入った。
この日の令状実質審査は2時間近く行われた後、午後12時30分頃に終わり、イ前議員は法廷内部に連結された逮捕被疑者用の出入り口を通じてこっそりと庁舎を抜け出した。
最高検察庁中央捜査部傘下の貯蓄銀行不正合同捜査団(団長 チェ・ウンシク)は去る6日、政治資金法違反と特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄の疑いでイ前議員の事前拘束令状を請求した。 イ前議員は2007年末の第17代大統領選挙前後にイム・ソク(50・拘束起訴)ソロモン貯蓄銀行会長とキム・チャンギョン(56・拘束起訴)未来貯蓄銀行会長から計5億ウォン余を受け取った疑いを受けている。
一方、ソウル、瑞草警察署はこの日イ・サンドク議員のネクタイを引っ張りタマゴを投げた疑い(暴力行為など処罰に関する法律違反)でキム・オクチュ(50)全国貯蓄銀行非常対策委員長など2人を召還調査する方針だと明らかにした。
キム・ジョンピル、パク・テウ記者 fermata@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/541887.html 訳J.S