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"東洋最大規模" ルームサロン押収捜索 検察、秘密アジトで上納帳簿 発見

登録:2012-07-07 07:16

原文入力:2012/07/06 19:13(1557字)

検察 押収捜索 江南(カンナム)風俗店現場
エレベーターに乗ればホテル客室へ
‘業者-警察 癒着’大々的捜査に着手

 6日午後に訪ねたソウル、ノンヒョン洞 Sホテル地下ルームサロン。‘昨日今日明日’(写真)は5日夜に検察が押しかけた‘傷痕’がそっくり残っていた。 各部屋にはお客さんが飲んだ酒ビンとつまみがテーブルにそのまま散らばっており、カウンターにはウェイターの名刺だけが乱雑に残されていた。

 18階建てホテルの地下1~3階に位置したこのルームサロンは、階ごとに36ヶずつ、計108の部屋があり、部屋の大きさは16.5㎡(5坪)から33.3㎡(10坪)以上までと多様だった。 検察が「ソウル 江南で最大の酒場」「東洋最大規模」と話すほどだ。 地下につながる壁面と階段は全て大理石で装飾されている。 ガランとしたルームサロン地下1階の一室ではランニングシャツ姿の頑健な体格の男性3人がチャンポン麵を食べていた。 彼らは「昨日5人程度が検察に呼ばれて調査を受けたと理解している。その他は何も知らない。今日は営業しないと思うので帰りなさい」として取材陣を追い出しもした。

 前夜、検察がこの店を電撃押収捜索したのは警察と風俗店の根強い癒着関係に対する大々的捜査の信号弾と受けとめられている。

 ソウル中央地検強力部(部長 キム・フェジョン)はソウル、ノンヒョン洞のルームサロン‘昨日今日明日’を押収捜索したと6日明らかにした。 検察は去る5日夜、検事と捜査官50人余りを送り押収捜索を実施し、ルームサロン事業主らを任意同行形式で連れてきて調査中だ。 検察は‘ルームサロン皇帝’イ・ギョンベク(40・拘束起訴)氏からわいろを受け取り拘束された警察官を調査する過程で、ソウル 江南の風俗店が警察官に定期的に支援金を渡していた端緒を捕らえたことが分かった。

 ‘昨日今日明日’の中央ホールには同じ建物の地上階へ向かう17人乗りエレベーター2台があった。 実際に乗ってみると、ホテル客室にまっすぐ連結された。 この店では酒を飲んだ後、同じ建物内で売春まで行う形態で運営されていたという。 不法営業が公然たる事実であったため取締を避けるための上納は必須であったという話だ。 業界関係者は「このようなルームサロンは普通 上納単位が月500万~1000万ウォン、あんま業者は100万ウォン単位、地区隊警察には夜食費を用意する形で金銭を渡していたと理解する」と話した。

 検察は押収捜索過程でこの業者の‘秘密アジト’を発見し、そこで上納帳簿と脱税資料など‘意味ある資料’を確保したと明らかにした。 検察はひとまず‘警察官わいろ授受’に捜査の焦点を合わせているが、ルームサロンでなされた脱税と性売買など他の疑いに関する捜査も強力に進める計画だ。 検察は同時にソウル 江南の大型あんま業者事業主も呼んで‘警察上納’現況を調査したことが分かった。

 検察関係者は「今回の捜査はイ・ギョンベク事件から派生したが、その事件より大きくなりえる」として 「構造的問題と関連した江南の風俗店は全て捜査する計画」と話した。 検察はまた金を受け取ってイ氏に取り締まり情報を小出しに提供した端緒が捉えられるや休暇を出して潜伏した京畿地域警察署パク・某捜査課長に対する逮捕令状の発給を受けて彼の行方を追っている。

キム・テギュ、ホ・ジェヒョン記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/541399.html 訳J.S