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100% 票集中、党権派・非党権派・参与党系 すべてから出てきた

登録:2012-06-26 07:51

原文入力:2012/06/25 08:32(2696字)

進歩党比例競選 2次真相調査
農民会・病院労組事務室など
所属候補への‘票集中’は理解できるが
動員・代理投票の可能性は残る
中央党 党職員3人が5回
投票進行状況を見た
データ改ざんされた痕跡はなし

 統合進歩党 比例代表競選 不良・不正事態を調査するために今月初め新たに構成された2次真相調査特別委員会(委員長 キム・ドンハン)は先月チョ・ジュノ共同代表が率いた1次真相調査委よりはるかに細かい調査を行った。 2次調査特別委は‘ソースコード修正疑惑’や‘同一IP集団投票実態’、‘個別ログ記録(データベースログ記録、ウェブログ記録など)分析’などのために外部から専門家も迎え入れた。 1次調査当時、人的・物的限界のためにきちんと調査できなかったオンライン投票部門も集中的に調査した。

 オンライン投票調査結果に関心が集まる理由は、投票全体の85%がオンラインで進行されただけでなく、党権派など1次真相調査結果を承服できない人々が‘オンライン投票に対する糾明なしに選挙戦全体を広範囲な不正とは規定できない’と主張してきたためだ。 この間、辞退を拒否してきたイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員の去就もやはりオンライン投票調査結果によっては変わらざるを得ない。

■ 同一IP 集団投票が論議の核心

 オンライン投票部門では今回の調査で確認された‘同一IP 集団投票’をどう判断するかが論議の核心になる。 同一IP集団投票と集団票の集中は党権派と非党権派、参与党系の全てで広範囲に確認された。

 特定人に対する‘大量票集中’が行われた同一IPはほとんどが労働組合や農民会事務室にあるコンピュータのIPであった。 労組や農民会事務室は現場投票所である場合が多かった。 党員たちの往来も多い所だ。 作業でコンピュータを使わない現場労働者は、労組事務室でインターネット投票をするケースが多かった。 したがって同一IP集団投票自体を直ちに投票不正と断定することはできない。 また、農民会事務室で農民会出身候補に票の集中が起きたことは別の見方をすれば当然の結果と見ることができるというのが進歩党関係者たちの話だ。 病院労組事務室で保健医療労組出身候補に票の集中が行われ、鉄道労組事務室で鉄道労組出身候補に票を集めたのも別に変なことではないと党関係者たちは見ている。

 しかし同一IP集団投票が行われる過程で、動員選挙や代理投票などの不正行為がなされた可能性はある。 労組幹部が投票しなかった労組員を確認し、個別に電話をかけて代わりに投票する慣行があったというのは旧民主労働党党員たちも否認しない。 先月初め、チョ・ジュノ共同代表が率いた1次真相調査委も「同一IPで集団的に行われた投票行為で、代理投票など不正投票事例が確認されもしたし、特定IPでの集中投票が個別IP投票を圧倒するほどに多かった」と明らかにした経緯がある。 イ・ソクキ議員が82票の同一IP投票の中で100%の票集中を受けた現代車工場労組事務室の場合、該当労組執行部がイ・ソクキ候補のような京畿東部連合政派所属である可能性が大きいものと見られる。 2次真相調査特別委が最終報告書を通じて1次調査で提起されたこのような疑惑に対する具体的な事例を出すかどうかが注目される。 特に党で除名手続きが進行中のイ・ソクキ議員の同一IP集団投票で不正が確認される場合、イ議員はより一層荒々しい議員職辞退圧力に直面するものと見られる。

■ 建設会社事務室で大量投票?

 同一IP集団投票と関連してまた別の疑惑が提起されうる事例が済州道(チェジュド)のある建設会社事務室で270件の投票がなされたという内容だ。 労組事務室など他の事例とはパターンが全く違う。 <ハンギョレ>が確認した結果、そこには済州出身オ・オクマン候補の選挙を応援したコ・某氏が経営する建設会社事務室だった。 また、コ氏は去る1次真相調査委員会の時にオ・オクマン候補の代理人の資格で6人の真相調査委員の1人として参加した。 労組ではなく会社の事務室で集団投票がなされており、その事務室を経営している人が真相調査委員として参加したこと自体にも調査の公正性是非論争が起きる可能性がある。

 これに対してコ氏は<ハンギョレ>との通話で‘建設会社事務室で270人も投票することがありえるのか’という問いに「事務室の片隅にコンピュータと電話を置いて、オ候補の選挙事務室として利用した」として「詳しい事項は分からないがオ候補を応援する人々がいつも訪問していたので、そうなったようだ」と説明した。 1次調査委を率いたチョ・ジュノ 前共同代表は<ハンギョレ>との通話で‘コ委員の参加が適切だったのか’を問う質問に「コ委員はオフライン調査を担当し、オンラインは別の委員が引き受けた。 各自自分が担当する分野でなければ互いに関与できない構造だったため、特別な問題はなかった」と話した。

■ 組織的な投票データ改ざんはなし

 最終報告書が出てきてはいないが党関係者や調査に関与した人々の話を総合すれば、ログ記録などを分析した結果、ソースコードなどを開いて見た後に投票データが改ざんされた痕跡はなかったと伝えられた。 外部専門家がデータに接続した記録を確認し、消されたファイルなどを復旧するなど調査を通じて投票値などデータ修正はなかったと確認したのだ。

 投票が進行される中間に投票現況を随時覗いて見たという疑いと関連しては、接近権限がある中央党党役員3人が5回にかけて投票進行状況を確認していたことが分かった。 このような行為が単純に投票督励のためだったか、他の理由があったのかは真相調査特別委が明らかにするものと見られる。

 誰かが‘ソースコード’を開けて見た後で、イ・ソクキ候補の得票率が急増したという疑惑に対しても、時間単位で細分化して調査した結果、得票率が低い他の候補にも同じ時刻に同様なパターンの得票率を示したと調査された。 もちろん去る1次調査の時に指摘された‘選挙管理準備不足とマニュアル不在、無原則なシステム接近’等、根本的な管理不良の責任は依然として残っている。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/539373.html 訳J.S