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旱魃 もう心配無用と言ったのに…4大河川工事 周辺田畑 引水はより難しくなった

登録:2012-06-14 08:12

原文入力:2012/06/13 22:06(1718字)

←日照りが深刻な忠南(チュンナム)、瑞山市(ソサンシ)、八峯面(パルボンミョン)大黄里(テファンリ)で13日午後、瑞山消防署浮石(プソク)119安全センター隊員が干からびてひび割れた畑に消防車で水を撒いている。 去る5月以後全国の降水量は51㎜で、平年の33%水準だ。 瑞山/キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

接近が難しく傾斜度がきつくなり
並の装備では汲み上げられず
水は堰で閉じ込めたものの‘絵餅’

"私が小学校卒業して今まで栽培してきて地下水が枯れるのは初めてだ。"

 忠南(チュンナム)、瑞山市(ソサンシ)、八峯面(パルボンミョン)魚松里(オソンリ)で農作業をしてきたムン・チャンジュ(66)氏は13日午後、カラカラに干からびた畑を眺めながら舌打ちした。 ムン氏は「村に天水田が多いが雨が降らなくて田植えができないから‘農作業1年分をフイにした’という人々が多い」と話した。

 5月以後、日照りが続き全国各地の農民の心が燃え上がっている。 5月以後今まで全国降水量は51㎜で、平年153㎜の33%水準に過ぎない。 特に水利施設が不足した天水田と玉ネギ・ニンニクなどを栽培する畑で水不足が深刻で、零細農民の胸がささくれ立っている。 瑞山・泰安(テアン)では根が育つ5月に日照りになって玉ネギがブトウの実ぐらいにしかならず、ニンニクも爪ほどにしかならず出荷をあきらめた農民が少なくない。 この日、瑞山市、八峯面、大黄里では田植えをする予定の田がひび割れて、消防車が田に緊急散水作業を行った。

 全北(チョンブク)、任実郡(イムシルグン)、聖寿面(ソンスミョン)、三峯里(サムボンリ)の金銅棚田も水がない。 下方に小さな貯水池があるが、貯水池の下の畑へ水をやれば貯水池の上流側は揚水機を連結しても水量が少なくて水を吸い上げられない。全南(チョンナム)、新安郡(シナングン)押海島(アペド)駕龍里でも農民が畑に水を与えるには隣の顔色を見る。 貯水池の水が4分の1に減り、田植えもできない田があるのに、畑に貯水池の水を与えるのは気が引けるためだ。

 農林水産食品部は全国の田植え面積は目標の94%である81万2800haで例年とほぼ同様で、忠南と全南・北の一部地域の他は営農給水に問題がないと明らかにしている。 だが、日照りがとりわけ深刻な一部地域だけが苦痛を味わっているわけではない。

 政府が「日照りの心配は無用」と自慢した4大河川整備事業近隣地域でも農民が水のために困り果てている。 南漢江(ナムハンガン)4大河川工事を終えた忠北、忠州市(チュンジュシ)、可金面(カグムミョン)長川里のとうもろこし栽培段地(30万余㎡)では水不足でトウモロコシの実が熟さない。 川まで接近することは難しく、川の堤防傾斜が以前より急になっているために並みの装備では水を引き上げられないせいだ。 キム・ヨンテク里長は「以前は耕うん機で川から水を吸い上げられたが、今は確かに川の水があっても、使うことができないので気が狂いそうな状況」と話した。

 イ・ソンギ朝鮮大教授(環境工学)は「4大河川から遠く離れた地域で日照りや水害の被害が大きかった」として「それなのに4大河川に堰を作って貯水量が大きくなり日照りを予防できるという政府の主張は当初から話にならないことだった」と話した。 韓国農漁村公社関係者は「現在4大河川工事が完成されたわけではなく、貯水池堤防のかさ上げなども進行中」とし「4大河川工事が終わっていない昨年と特に変わったことがない」と反論した。

 農食品部と地方自治体は去る4日から農業災害対策状況室を稼動し、井戸開発、揚水機支援、消防車動員などの給水対策を用意して非常給水に乗り出した。

大田/ソン・インゴル記者、全国総合 igsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/537645.html 訳J.S