借金督促 苦しめられて家出した主婦
生活費のために借りた500万ウォン 2年で10倍 ‘雪だるま’
二才の子抱いて後先考えず…“とうてい抜け出せない”
ソン・ギョンファ記者
“すぐにも私債業者らが集まってきて、どうされるかわからないと思って。どこでもいいからはやく出なければならなかった….”主婦キム・インヨン(36・仮名)氏は去る8日朝、二才の息子を抱いて慌てて家出した。急だったので子供の下着二枚だけもって出た。家から10分の距離にあるソウル,蘆原区(ノウォング),孔陵(コンヌン)駅に到着した金氏は何も考えずに電車に乗った。1号線が来れば1号線で,3号線が来たら3号線に乗り換えた。 ‘できるだけ家から遠く離れなければならない’という考えだけだった。お昼時が過ぎると疲れた子供がむずがり始めた。だが電車からおりる勇気が出なかった。いくら考えても自分と子供が頼める所はなさそうだった。一日中地下鉄に乗って歩き回り、夕方8時頃永登浦(ヨンドンポ)駅でおりた。駅周辺で息子を抱いてうずくまって夜を夜が明かした。
2006年2月、結婚して2ヶ月ぶりに夫(37)は会社都合で仕事を辞めた。出産を4ヶ月後に控えていた。当面の生計が真っ暗だった。私債はそうして始まった。先利子を免除するという私債業者に会い500万ウォンを借りた。利子は月70万ウォン、保育所の仕事に出て稼いだ金で10ヶ月間きちんと利子を返した。そのように返した利子が元金を上回ったが元金償還は考えられなかった。生活費にますます窮するようになった。「私が働いて稼げばすぐに返すことができると思ったんだけど…. 利子負担をとても簡単に見ていたんですね。」
結局、キム氏は私債利子を払うためにまた他の私債に手をつけた。 携帯電話にいつもかかってくる‘貸し出し相談’広告は避けられない誘惑だった。昨年10月私債業者五ヶ所で2500万ウォンを借りた。先利子1千万ウォンを差し引かれて1500万ウォンを手にした。‘今回が最後’という考えは抜け出し難い罠となった。毎月120万ウォンの利子負担はほどなくまた他の私債を呼んだ。今年3月と4月再び1千万ウォンずつを借りた。
去る6月、また別の私債業者が‘既存私債を一括弁済する提案をして、自暴自棄になり委任状を書いた。だがこの業者は資金事情を理由にして既存私債償還を先送りしたまま「利子も払いなさい」としてキム氏に毎月100万~200万ウォンずつを渡した。かろうじて利子を借りつないでいたこのお金まで先月から途絶えた。金氏が去る10月まで3年余りの間に私債業者に渡した利子と手数料は合計4132万ウォン、だが元金4千万ウォンはそのまま残っている。利払いが滞ると私債業者らの借金督促は激しくなりキム氏は‘死んでしまおう’という心情で家を出た。
都心の地下商店街とアウレット売り場などを転々としたキム氏は家出四日目の去る12日家に戻った。妻の私債借金を知らない夫が「拉致されたようだ」として警察に申告した一日後だった。キム氏は「私が借りたのだから自分の誤りだが、とうてい抜け出すことも解決することもできなかった」と話した。ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr
原文入力:2008-12-17午前08:31:57
原文: 訳J.S