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韓銀 キム・チュンス総裁 "危機解決法が見あたらない"

登録:2012-06-13 07:16

原文入力:2012/06/12 19:02(947字)

←キム・チュンス韓国銀行総裁が12日午前ソウル、中区(チュング)、韓国銀行創立第62周年記念式で参席者らと話をしている。 ニューシス

62周年記念式… "大恐慌に次ぐ"

 キム・チュンス韓国銀行総裁は現在の世界経済危機が1930年代の大恐慌に次ぐほど深刻で、さらに根本的な問題は危機克服の解決法がまだ見えないところにあると明らかにした。

 キム総裁は12日、韓国銀行創立62周年記念式で「世界経済は1930年代の大恐慌以後、最も深刻なものと呼ばれる金融危機から去る5年間の各国の努力にもかかわらず、まだ抜け出せずにいる」として「この危機がいつ終了するのかがまだ漠然としているだけでなく危機終了の条件さえ糾明できずにいる実情」と話した。

 米国ウォール街で触発された金融危機がヨーロッパに伝播して、国家債務危機に転移した中でその解決策が不明だということだ。 彼は危機発生に対する政治的対処能力が迅速にできないという点を現実的な問題として挙げた。

 キム総裁は「先進経済圏で発生した危機は成長潜在力が高い新興経済圏の成長を誘発することによって解決するのが近道」とし、我が国をはじめとするアジア新興経済圏の中枢的役割を強調した。 このために「何より米国とヨーロッパの量的緩和政策にともなう否定的波及影響を最小化させる装置を講じて金融システムの安定を維持しなければならない」と付け加えた。

 キム総裁はユーロゾーン体制の未来に対しては相対的に楽観的な見解を明らかにした。

 彼は「ユーロゾーン体制の維持または、新しい形態への転換は政治指導者の決断が必要な問題」とし 「どんな政治的決定をされても発生しうる色々なケースにともなう効果はすでに市場状況にある程度反映された」と診断した。 ギリシャとスペイン事態に対しても 「予想できないことが発生する不確実性は過去より確率が減った」と話した。

パク・スンビン先任記者 sbpark@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/537335.html 訳J.S