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南北協力 手作りサッカーシューズ工場 "平壌(ピョンヤン)に帰りたい"

登録:2012-06-11 07:57

原文入力:2012/06/10 21:23(1599字)

←ソン・ヨンギル仁川市長(左から2人目)とイム・ドンウォン ハンギョレ統一文化財団理事長(右から2人目)が去る9日午前、丹東(タンドン)の手作りサッカーシューズ工場である‘アリスポーツ’工場を訪ねて北韓労働者らと話を交わしている。 この会社は仁川市(インチョンシ)が資本を、北韓が労働者を提供して、中国が経営を行う南-北-中 合作企業だ。 丹東/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

西海(ソヘ)協力フォーラム参加者 50人余り
丹東‘アリスポーツ’工場を訪ね
仁川 資本・北 労働力 結合事業
5・24措置で縛られ中国で運営

 中国、遼寧省、丹東市、ドンガン県の大きくない2階建て建物では南北関係断絶の時代に小さな実験が試みられている。 南北が手を握り手作りサッカーシューズを作る‘アリスポーツ’工場だ。 ‘アリラン’から名前を取ってきたアリスポーツは昨年11月仁川市が5億ウォンを投資し、北側が23人の人員を供給して設立された。 運営は南北ではなく中国の‘雲南西光貿易’が受け持っている。 この会社は2010年5・24措置で南北経済協力事業の大部分が枯死した中で咲いた新芽だ。

 去る9日午前、この会社に5億ウォンを投資した仁川市のソン・ヨンギル市長とイム・ドンウォン ハンギョレ統一文化財団理事長など‘仁川-丹東-ハンギョレ西海協力フォーラム’参加者50人余りがこの工場を訪ねた。 丹東市郊外の農村に位置したアリスポーツは敷地1600㎡、建物床面積1600㎡規模だ。

 北韓労働者は南北関係が悪化して経済協力事業が円滑でない現実がもどかしいと話した。 クォン・オクキョン、キム・クムジュ、キム・ミョンファ氏は「生産・販売が円満になって欲しい」と話した。「ここで仕事をしていて問題はないか」という問いに、チョ・サンヨン氏は「やっぱり祖国で仕事をするようなわけにはいかない」と話した。 パク・ヒョクナム氏は「南北の経済協力事業をもっと大きくして欲しい」と話した。

 北韓の幹部も同じだった。チュ・チョルス民経連惨事は「5・24措置以後、南北事業がうまくいかなくなっているが、6・15等、昔のように互いに譲歩しながら仕事を一緒にして行って欲しい」と話した。

 当初サッカーシューズとスポーツ服の生産工場は2008年から平壌(ピョンヤン)、サドン区域で推進されていて建物までほとんど全て作った状態であった。 しかし2010年に政府の5・24措置に縛られ完工できずに捨てられた状態だ。 丹東の手作りサッカーシューズ工場はその代わりに臨時に作った生産施設だ。

 この事業を推進してきたキム・ギョンソン南北体育交流協会常任委員長は「平壌に良い土地と工場があるのに、それを利用できないことがもどかしい」として「一日も早く平壌でスポーツ靴と服を生産販売できることを願う」と話した。 ソン・ヨンギル仁川市長は 「南北関係が今は難しいが、皆が心を合わせれば克服できる」として「経済協力が遮断された状態で行われるこの事業は小さいけれども意味の深い事業」と話した。

 この工場は去る5月までに計3000足のサッカーシューズを販売または受注した状態だ。 6月からは1ヶ月に2000~3000足を生産し販売する計画だ。そのために来る16~17日6・15南北首脳会談を記念して‘第1回仁川平和カップ全国会社員サッカー大会を開き、大会期間中に‘アリスポーツ’代理店も募集する。

丹東/キム・キュウォン、キム・ヨンファン記者 che@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/537015.html 訳J.S