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"党権派、イ・ソクキ守ろうと進歩政治アイコン イ・ジョンヒを捨てたことが恨めしい"

登録:2012-05-31 09:59

原文入力:2012/05/31 08:47(3767字)

←ユ・シミン前統合進歩党代表

ユ・シミン前統合進歩党代表
"イ・ジョンヒは進歩政治と韓国政治の大きな資産だった。 イ・ソクキより100倍は重要な人だ。 (党権派は)結局イ・ソクキを守るためにイ・ジョンヒを捨てたのだ。どんな光輝くものがあって大切な政治家をこのようにさせるのか。 うらめしくてたまらない。 政治をする人間として本当に怒りを感じる。 進歩政治のアイコンを政派のスポークスマンに転落させたこの行為は容赦できない。"

 ユ・シミン前統合進歩党代表は30日<ハンギョレ>インタビューの途中で激しく声のトーンを高めた。 イ・ジョンヒ前代表に対する遺憾と党権派全体に対する怒りをはらんでいた。 彼は「不正競選事態以後一度もその実体や事実関係を話したことがない。 それを言わずとも整理されるのではという期待があったが、そうはならなかった」とインタビューに出た背景を説明した。

 ユ前代表は「総選挙前、党の実権を持っている党権派側に党員名簿問題をはじめ色々な問題点を変えなければなければならないと何回も言ったが全く聞かなかった。 初めは革新意志を疑ったが、後日には問題認識自体がないのではないかという疑いを持った」と話した。 彼は続けて「論理と事実を争う前に、この程度の事案を見て恥ずかしさを感じられないならば政治をしてはならない。 全党大会暴力事態以後、あちら側(党権派)で誰が党員たちと国民に謝罪をしたか」と批判した。

競選不正 真相調査報告書
充分でない側面もあるが
なぜ自分たちだけが受け入れないか

-統合以後、党務拒否をしたことがある。比例代表競選以前から党の運営方式に問題があったか?

"統合前にお互いが理念と文化、組織運営などすべての面で革新が必要だという共感があった。 ところが約束をしただけで革新の意志が全く確認されない状況が続いて党務拒否の他に方法がなかった。 (比例代表)競選で出てきた問題の前兆がすべての党務に現れていた。 特定陣営で各地域の選管委を掌握して、党員名簿を勝手に変え、党員たちが群れを成して転々とした。"

-具体的にどんな行為を言っているのか?

"(地方区候補選出のための)九里市(クリシ)選挙戦で南揚州(ナムヤンジュ)の党員たちが20人近くおかしな名分で党籍を移し投票をしたし、スレスレの差で党権派が九里市候補になった。 城北(ソンブク)地域でも党員名簿に欠番と出ている党員ら相当数が投票した。 このような問題に対して党員たちが掲示板にも上げ党事務所前座り込みもしたが党選管委や中央党執行部、事務総局さらには党代表も無視する態度を示した。"

-比例競選で不正を認知したのはいつ頃なのか?

"3月20日だった。あまりに途方に暮れてオフライン状況を一部調べて、オンライン(選挙管理)業者関係者などを呼んで対話した。 選挙人名簿だけ見ても不正競選であることを明確に知りえた。 オンラインも何かを隠しているという感じを強く持った。 何度かのソースコード修正があったかも知れないと話したが、事実関係も違っていた。 オンライン競選では青年比例競選も、一般比例競選も、(オンライン)選挙管理業者と特定候補が一体であったという疑惑が相当部分事実だったようだ。 公職選挙で言えば官権選挙だ。"

-選挙人名簿で何を見て不正だと知ることが出来たのか?

"実際の党員なのに他人の住民番号で入党したとすれば無効だ。党をだましたということだ。 それは取り除かなければならないということだ。 選挙人名簿は確定広告を経たら手を付けてはならないのが原則だ。 ところが城北の場合、党役員が好きなように直して変えた。 同一IPで50人が投票したということも、検察や選管委が携帯メール、通話記録を調査すればみな出てくるだろう。 全国あちこちで重複IPで短時間に投票をしたということが話になるか?"

北韓問題でぶつかったことはなく
ただし、過去にしばられていて重苦しい
従北論難、公党としての立場整理を

-そのように問題が多いならば来る6月末の党代表競選は可能なのか?

"可能だ。党員名簿の整理は10日あればできる。 今やっている。 実名が一致しなかったり電話番号のない党員たちはひとまず別に分けて外注業者に確認を任せれば良い。 総選挙前にもこのような話を数回したが受け入れられなかった。"

-真相調査報告書が不十分だという党権派の指摘に対してはどう思うか?

“チョ・ジュノ委員長が後日‘どうせ検察がどんな名分ででも調査に入ってくるだろう。党が生きるためには検察調査で誰がどのようにしたとのことが追加で出てきても、何をしたということは私たちの報告書を越えることができない水準まで調査して発表するという態度で徹底的に自己批判的に行った’と話したよ。 充分でない側面もあるが、他の人はみな受け入れたのになぜ自分たち(党権派)だけが受け入れないのか分からない。”

-イ・ソクキ議員と会った部分はどうなったのか?

“総選挙前にあまりにも重苦しくて、それでは党権派の実力者の誰にでも会って話を少しできるようにしてほしいと言った。 その時もイ・ソクキという名前は出てこなかった。 当時彼は党員でもなかった。 後日、総選挙後にイ・ソクキが実力者だと言うので会って‘あなた方が党革新ビジョンをはやく出せ’と言った。 その道だけが問題を解決できると会うたびに丁寧に話したが何も出していない。”

-ほぼ同じ時期にイ・ジョンヒ代表に会ったし、イ代表から党を引き受けてほしいという提案を受けたのではないか?

“イ・ソクキやイ・ジョンヒなどと交わした対話はそうだったと思う。だが(革新されない)党で、その勧誘を受けて党代表や大統領選候補になったところで何ができるか。 そうすれば私が民主党でパク・チウォン院内代表と手を握って政治をすればいいのになぜこの党に来たのか。”

-言論で取りざたされている‘従北論難’についてはどのように見るか?

“従北ではない。 愛国歌や国民儀礼問題もそうで、個人に思想と表現、良心の自由がある。 多様性は皆が認められなければならない。 ただし政党がどうすべきかは次元の違う問題だ。 北韓問題に対しても多様な考えがありえるが、大韓民国憲法の上で機能する公党は立場を整理しなければならない。 従北主義論難は党の韓半島平和政策を新しく確立する中で解消されなければならない問題で、党内共感があった。 まだ議論されていないだけだ。 党全体に対して思想攻撃するのは常にしてきたことであり、それを賢くやり過ごすべきで、必死に戦うのはおろかなことだ。”

党員非常対策委側の委員たち
熱情過剰・均衡感覚ゼロ
あまりにも準備ができていない

-党権派と共に生活して‘従北’を体験したり感じたことがあるか?

“ない。 仕事をする上で北韓問題のためにぶつかったことはない。 本人たちも違うと言っているし、実際に見ればそのようにも見えない。 ただしその人が精神的に過去にしばられているということが重苦しかった。 私も理解できなくて周辺に尋ねると‘そのような形で人々を集めてきたので、内部結束が緩むことを憂慮している’とのことでした。 そのようなこともあるが、それがそんなに難しいことか…。”

-大統領選挙前までに野党圏連帯のための進歩党の回復が可能だと見るか?

“途方もない迷惑をかけている。 はやく党を革新してこれ以上被害が及ばないようにしてこそ話す資格もできるようだ。 今のままでは四方にかける迷惑が夥しくて誰と会って何の話をできるか。 野党圏連帯を破棄すると言われても返す言葉がない。 私たちが上手にして、その方々が野党圏連帯をしなければならないと話すようにするのが私たちの仕事だ。”

-党権派が党員非常対策委を作って対応しているが?

“国会議員にまでなった方々が、情熱は過剰で均衡感覚はゼロで責任感はほとんど希薄だ。 オ・ビョンユン、キム・ミヒ議員は共に野党圏連帯で当選した議員だ。 統合進歩党だけでなく民主党まで見なければならない方々なのに、自分の政派だけ見ていて…、あまりにも準備ができていない。”

-一部では会計不正問題を挙論したりもしているが?

“国庫補助金の使途が透明でないとの過去の報告書があって、次の指導部が明らかにしなければならない問題だ。 イ・ソクキ議員は民主労働党と永く事業をしてきた業者の社長だ。 内部では同志的関係かもしれないが、外から見れば党と永く数十億の仕事をしてきた人が比例代表になったということだ。 これが第三者の目で理解を得られるか。”

文ソク・ジンファン、チョ・ヘジョン記者 soulfat@hani.co.kr
写真キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/535444.html 訳J.S