原文入力:2012/05/29 20:12(1176字)
瑞草区(ソチョグ)10万人当たり年間死亡335人、中浪区(チュンナング)は469人…10年間で1.4倍 格差
最近10年間、ソウル市全体の死亡率は大きく下がったが、所得両極化などが深まる中で江南と江北間の健康不平等はより拡がったと調査された。
29日ソウル市が2005~2010年の平均死亡率を基に‘ソウル市民健康格差現況’を分析したところ、江南3区(瑞草(ソチョ)・江南(カンナム)・松坡(ソンパ))が最低である反面、江北(カンブク)圏である中浪(チュンナン)、衿川(クムチョン)、東大門(トンデムン)、江北(カンブク)、蘆原(ノウォン)区の順で下位圏を占めたことが分かった。 瑞草区は10万人当たりの年間死亡者数が335人だったが、中浪区は469人で134人の差異が生じた。 自治区別死亡比(市全体の死亡者対比)が2000年に比べて、2010年には1.4倍に拡がった結果だ。
ソウル市は "市全体の死亡率は10年間で30.4%減少したが、自治区間の格差は一層拡大し非常に深刻だ」と明らかにした。
最近6年間、自治区別平均死亡率は2010年の平均死亡率順位と一致した。 順位は変わらないまま格差だけがより大きくなったという話だ。 標準化死亡率は年齢別人口構造を標準化した上での10万人当たり死者数だ。 これは市全体424洞の中で死亡率が低い43洞(10%)の7割以上が江南3区に存在するという結果にも繋がった。瑞草区の死亡率を‘0’と見なすとき、江北・江西・冠岳・蘆原・東大門・城北・恩平・中浪区では400人以上が亡くなるわけだ。昨年ソウル市財政自立度を見れば、江南と瑞草、中区、龍山、松坡区が上位6区、蘆原と恩平、中浪、江北、道峰、冠岳区が下位6区を占めた。
ソウル市は「死亡率が低い地域が相対的に低所得世帯が少なく高い社会的地位と教育水準を持つ人口で構成されていて、社会経済的格差が健康格差と相関関係がある」として、癌、心血管系疾患、喫煙率、自殺率などを主な死亡原因に挙げた。 これに伴い、市は来年まで脆弱自治区保健支所10ヶの拡大、自殺予防事業拡大実施、慢性疾患予防管理事業団設置、脆弱階層対象の児童歯科診療、選択予防接種料の無料化拡大などを推進する計画だ。
市は低所得層禁煙政策強化とともに来年から室内喫煙取り締まりに入ると明らかにした。 実質的な禁煙区域を拡大しながら喫煙を抑制し、間接喫煙被害も減らすという趣旨だ。 イム・インテク記者 imit@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/535139.html 訳J.S