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キム・ドゥグァン vs ムン・ジェイン…嶺南(ヨンナム)代理戦‘3対1’

登録:2012-05-28 07:51

原文入力:2012/05/27 22:20(1829字)

←27日午後、済州市(チェジュシ)中小企業支援センターで開かれた民主統合党済州特別自治道党臨時代議員大会および党代表-最高委員選出大会を終えたキム・ハンギル(左側)候補とイ・ヘチャン(右側)党代表候補がウ・サンホ候補を間に置いて挨拶を交わしている。 今回の済州選挙戦ではキム・ハンギル候補が1位を占めた。 済州道/ニュース1

民主党選挙戦で見た新分析
キム・ハンギル、‘親盧根拠地’慶南(キョンナム)で1位
キム知事後援勢力の支援が力
大統領選競選で‘中立的党代表’選好
ムン顧問の影響力が大きい釜山でのみ敗北

 民主統合党党代表競選が中盤に入った状況で嶺南圏大統領選挙走者であるムン・ジェイン常任顧問とキム・ドゥグァン慶南(キョンナム)知事間の競争構図が次第に浮び上がっている。 嶺南圏代議員の票心をつかむことでは、キム・ドゥグァン知事が存在感を明確にした反面、ムン顧問は期待に沿えない結果を得たという評価が出ている。

 キム知事の強勢は26日慶南、昌原で開かれた党代表競選慶南地域代議員巡回投票で明確にあらわれた。 この日の投票では全体投票数888票(代議員1人2票)中の258票を得たキム・ハンギル候補が1位を占めた。 イ・ヘチャン候補は150票に終わった。

 党内ではキム・ハンギル候補の‘慶南1位’はキム知事側の支持が1等功労者であったという分析が支配的だ。 慶南は盧武鉉前大統領の故郷である金海が属するところで、釜山と共に‘親盧’勢力の核心根拠地に挙げられる。 親盧グループ内では‘汎親盧’であるキム知事の政治的影響力が強い地域だ。 慶南16地域委員会中、ムン・ジェイン顧問を支持する‘親盧直系’側は3ヶ所、残りは全てキム知事の直接的影響圏下にあると分類される。 いわゆる‘キム心’が作用せずには‘非盧’の代表を自認するキム・ハンギル候補の圧倒的優勢は不可能な構図だ。

 親盧指向が濃厚な慶南の代議員の多数がキム・ハンギル候補に投票したのは‘イ・ヘチャン党代表-パク・チウォン院内代表合意’に対する疑問のためと解説される。 イ・ヘチャン党代表体制が大統領候補競選でムン・ジェイン顧問側に有利に作用するとみて、中立的なキム・ハンギル候補を推すことになったということだ。 もちろんキム知事は公開的にキム・ハンギル候補支持を表明したことはないが、キム知事の後援勢力は積極的にキム候補を支持する動きを見せた。 先日の大邱(テグ)・慶北(キョンブク)と蔚山(ウルサン)代議員投票でもキム知事後援勢力はキム・ハンギル候補支持活動を活発に行ったし、キム・ハンギル1位という結果を産んだ。 キム知事後援勢力の‘反イ・ヘチャン’行動の裏には‘イ・ヘチャン候補の敗北がすなわちムン・ジェイン顧問の敗北であり、ムン顧問が政治的打撃を受ければその代案としてキム・ドゥグァン知事が浮上する’という政治工学的期待があるものと見られる。 ムン顧問の影響力が圧倒的な釜山で、イ・ヘチャン候補がキム候補を大きな票差で締め出したことはこれに対する親盧直系側の反発と解説される。

 慶南を最後に‘親盧’の根拠地である嶺南圏代議員投票は一段落した。 結果的に‘ムン・ジェイン-キム・ドゥグァン’の代理戦性格を帯びた嶺南圏党代表競選ではキム知事が‘3対1’でムン顧問を追い抜いた。 以後にもキム知事の上昇勢が続くことが出来るかは未知数だ。 キム知事側の‘反イ・ヘチャン’の動きが親盧分裂と見えた場合、親盧支持勢力が強い首都圏民心では逆風が吹く可能性もある。 また、キム知事側の牽制にも関わらずイ・ヘチャン候補が党代表になる場合には耐えなければならない不利益も負担だ。 イ・ヘチャン候補側関係者は「イ候補が去る15日と23日の2度もキム知事に会って‘協力’を要請したのに、慶南競選結果がキム・ハンギル圧勝と出てきたことが当面はキム知事に有利に作用するかも知れないが、以後の大統領候補競選過程で‘親盧’全体の代表性を抱いて行くには問題になるだろう」と話した。

ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/534860.html 訳J.S