原文入力:2009-03-21午後12:25:37
新入生3人,共同学区配分後、銅雀名門高に転校
偽装転入有無調査…学校間争いに 秘話
ユ・ソンヒ記者
ソウル地域の2私立高が‘優秀生徒’の転校問題を巡って争っている。 生徒たちを‘奪われた’学校は“生徒たちが偽装転入をした”と主張する一方、生徒たちが転入した学校は“問題がない”と対抗し、ソウル市教育庁が生徒たちの居住地確認に立ち会う騒動にまで広がった。
20日ソウル,麻浦区S高とソウル市教育庁の話を総合すれば、今年この学校の新入生の中からイム・某君など成績が全校5番以内に入る生徒3人が入学するやいなや一緒に転校を申請した。3人とも銅雀区に引っ越して通学距離がとても遠いと言う理由であった。偶然にも3人の生徒はそろって名門と言われる銅雀区S高に転校を要求した。
しかし麻浦区S高側は中学同窓の3人の生徒が偶然にも一緒に同じ学校への転校を要求した点などを異常と感じ、生徒たちの実居住地について調査を始めた。麻浦区S高のO某教師は「イム君などが銅雀区,上道洞と新大方洞側に引っ越したと主張し去る11日にその住所を訪ねたが、他の人が暮らしていた」として「三人とも‘偽装転入’をしたことが確実で、銅雀区S高に‘生徒たちを返してくれ’と要求した」と話した。しかし銅雀区S高側は‘転入生に対する居住事実確認書’を根拠に「3人はすべて銅雀区に居住しているので問題がない」と対抗した。
これに対し麻浦区S高は市教育庁に嘆願を入れ、生徒たちの‘原状復帰’を要求してきた。この学校のある教師は「高校配分前に住所地を移せばS高に配定を受けにくいので‘先志願,後抽選’で生徒を選ぶ共同学区に属した私たちの学校に配定された後に転校をしたと見られる」として「これは学校配定システムの弱点を利用したもので必ず正されなければならない」と話した。
市教育庁はこういう争いの背景に‘進学率’を巡る2つの学校の微妙な葛藤があると見ている。昨年ソウル大に6人を送るなど、地域で名門私立’に挙げられる銅雀区S高にイム君らが通うことを望み、S高側も成績が優秀なイム君らを‘招聘’し進学率を高めようとしたのではないかということだ。実際に去る2年間、共同学区に属したC高・O高・D高などでも成績優秀な生徒たち数十人が入学するやいなや銅雀区S高に転校して行ったことが分かった。麻浦区S高側は「優秀生徒に入学時に50万~100万ウォンの奨学金を与え、海外体験学習機会も付与するなど多くの配慮をしたのに、こういう状況が広がってあきれる」と訴えた。市教育庁のある関係者は「高校選択制と学校別成績公開を控えて激化している高校間の‘生徒誘致競争’のために起きた騒動と見える」と話した。
一方、市教育庁は「居住地確認を通じて‘偽装転入’が明らかになれば該当生徒たち全員を本来の配分学校である麻浦区S高に送りかえす」と明らかにした。
ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr
原文: 訳J.S