原文入力:2012/05/23 22:29(1279字)
進歩弾圧が負担…ユ・シミン、シム・サンジョンには好意的発言
統合進歩党の押収捜索過程で強い反発に直面した検察が、統合進歩党の旧党権派と残りの党内勢力を分離してアプローチしようとする態度を見せている。
検察は今回の統合進歩党競選不正事件が、運動圏の民族解放(NL)系列の根強い競選不正慣行に始まったと見ている。 大学の総学生会長選挙でもあった不正投票事例がそっくり統合進歩党の比例代表競選不正につながったということだ。 国民の代表を選ぶ事実上の‘間接選挙’で‘操作’がなされたという点で、その責任は決して軽くないというのが検察の見解だ。そのために捜査の刃先は民族解放系列の統合進歩党旧党権派を狙っているという観測が多い。
イ・ジョンヒ前代表のソウル、冠岳(クァナク)乙競選不正事件やイ・ソクキ国会議員当選者が運営するCNP戦略グループに対する仕事集め疑惑も全て旧党権派と関連した事件だ。
検事たちの話の中からもこういう‘分離戦略’を読みとることができる。 ある検察関係者は、比例代表競選不正事件に対する統合進歩党の自主調査過程を見守りながら「統合進歩党事態を見ながらユ・シミンという人を見直した」 と話した。 また別の検事は「シム・サンジョン前統合進歩党共同代表の‘果断さ’に感心した」とも言った。 このような見解は統合進歩党を眺める検察内部の微妙な気流を見せている。 競選不正の中心に立っている旧党権派とこれを正そうとする非党権派を分けて見ているということだ。
検察の‘分離戦略’はややもすれば‘進歩政党弾圧’という批判に直面しかねないという考えのためと見える。 すでに統合進歩党は党員名簿押収などに強く反発している状況だ。 これに先立ちハン・サンデ検察総長は、昨年8月の就任式で不正腐敗、検察内部、従北左翼勢力との戦争を行うべきで「時代錯誤的な偽善と欺瞞を見ないフリをして容認するのは体制守護者がすべき仕事でない。 この地に北韓追従勢力がいるならば当然に報復され除去されなければならない」として声を高めた。検察の今回の事件捜査方向を推し量れそうな内容だ。
一方、ソウル中央地検公安1部(部長 イ・サンホン)は23日、押収した統合進歩党のサーバー3台をコピーする作業を続けた。 サーバー内に党員名簿や選挙人名簿など不正選挙捜査に必要な核心物証が入っているかを確認した後、追加押収捜索の有無を決めるという方針だ。
検察関係者は「現場投票で不正があったとすれば、不正を犯した人々を相手に調査を行い、指示者を探すなど徐々に踏み込まなければならない。上の段階まで上がるのにどれほどの時間がかかるか分からないいので、うっとうしい捜査になるだろう」として長期戦を予告した。
キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr
原文: 訳J.S