本文に移動

ひょっとしてさっき食べた牛頭クッパも? ネチズン‘ブルブル’

登録:2012-05-16 07:09

原文入力:2012/05/15 20:00(1842字)

←ソ・キュヨン農林水産食品部長官の扮装をしたアイコープ消費者活動連合会会員が3日午前、ソウル世宗文化会館前で開かれた‘狂牛病危険 米国産牛肉輸入中断 要求記者会見’で先月27日ソ長官が京畿道(キョンギド)のある冷凍倉庫で輸入牛肉検疫システムを点検した様子を風刺する行為劇をしている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

狂牛病‘SRM’疑い部位輸入のニュースに "不安だ"
ウ・ヒジョン教授 "ヨーロッパ基準では牛の大腸も危険"

 大企業が米国産牛肉の牛頭・大腸などを大量に輸入したというニュース(<ハンギョレ> 5月14日付10面)に市民の怒りと不安が高まっている。しかし農林水産食品部は韓国と米国の輸入衛生条件基準では大腸と頬肉などが特定危険物質(SRM)ではなく大丈夫という態度を示しており批判が出ている。

 15日農林水産食品部関係者は<ハンギョレ>との通話で「内蔵の場合、大腸だけ輸入していて、特定危険物質である小腸末端部は輸入から除外されており大きな問題はなく、その他の部位では横隔膜・筋などを輸入している」として「牛の脚は基本的に特定危険物質ではなく、頭部位は狂牛病危険性のない頬肉部分だけを輸入している」と説明した。

 現在、我が国は扁桃、小腸遠位部(小腸末端部),脊椎、背腹神経節、頭骨、脳、眼球、脊髄など8ヶ所を特定危険物質と規定している。 これとは異なりヨーロッパ連合は十二指腸から小腸と盲腸、大腸と直腸などすべての内蔵を特定危険物質に指定している。 頬肉は特定危険物質ではないが狂牛病危険がある部位だ。 牛を屠殺する過程で脳や眼球など特定危険物質部位にあったプリオン(狂牛病の原因蛋白質)が付着しうるためだ。

 特に韓国と類似の輸入衛生条件を持つ台湾は2009年から米国産牛肉の内臓全体を輸入していない。 これについて農林部関係者は「台湾は国内法を通じて米国産牛内臓全体を輸入していないが、そのために米国との貿易葛藤を起こしている状況」と明らかにした。

 だが、専門家たちは政府の態度が安易だと批判した。 狂牛病の専門家であるウ・ヒジョン ソウル大教授(獣医学科)は 「農林水産食品部が牛の大腸が危険でないと話すのは、特定危険物質に対する多くの国家の基準の中でアメリカのものだけを認めるという意」とし「ヨーロッパ連合は内臓全体と頭の場合、下顎上部分を特定危険物質に規定している」と話した。

 パク・サンピョ国民健康のための獣医師連帯政策室長は「狂牛病が多く発生した時期に調査をしてみると、小腸末端部にプリオンが多数あることが発見され、多くの国家がこの部位を特定危険物質に規定している」として「しかし以後の研究の結果、プリオンが内臓の特定細胞組織で増幅されるという事実が明らかになり、この細胞組織は牛の小腸と大腸に全て存在する。 したがって内臓全体を特定危険物質と規定する方が安全だ」と話した。

 市民は不安と怒りを表している。 あるツイッター利用者(@helle*****)は "昨年509トン、今年413トン輸入だと?ひょっとしてさっきの牛頭クッパ、牛脚スープ、内臓スープに狂牛病が? ウー嫌だ、今日からは菜食!" とし不安を表した。 また別のツイッター利用者(@hans******)は "国民をだます政府が真のSRM! いったい彼らは何を信じてこうするんだろう?" として政府を批判した。

 現在、国際的に協力が必要な家畜伝染病の管理に関する研究をしている国際獣疫事務局(OIE)は牛の脳、頭蓋骨、目、舌、扁桃、脊髄、小腸末端部)等について貿易しないことを勧告しており、各国家は独自にSRM部位を指定できることになっている。

チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr

←ソウル地域の大学生連合所属の大学生が去る14日午前、ソウル、清渓(チョンゲ)広場で記者会見を行い、狂牛病危険がある米国産牛肉の輸入中断を要求するパフォーマンスをしている。 キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/532897.html 訳J.S