原文入力:2012/05/13 19:06(1581字)
牛肉再協議後、大企業が特定部位 輸入主導
"現行は民間業者が合意すれば可能…条件強化すべき"
米国産牛の内臓・頭・脚などの輸入が2008年の牛肉輸入再協議以後、毎年増えていたことが確認された。 これら部位の輸入は現行‘米国産牛肉および牛肉製品輸入衛生条件’に外れるものではない。 だが、2008年政府が米国と繰り広げた牛肉輸入再協議結果に対して「輸入業者が該当品目を指定してこそ国内に輸入でき多量に入って来る事はないだろう」と言い切ったこととは異なる結果だ。
13日関税庁貿易統計資料を見れば、米国産牛内臓(品目番号HSK 0504001010)の輸入は2003年に米国で狂牛病が発病してから殆ど中断されたようだった。 だが、2008年に輸入衛生条件が変わり2年が過ぎた2010年から密かに入って来始めた。 2010年101t、2011年には509tが入ってき、今年も去る3月までに413tが輸入され毎年増加傾向を示している。
牛内臓は1997年米国農務部(USDA)傘下の食品医薬庁(FDA)が牛に食べさせることを禁止している物質だ。 米国の牛さえ食べない物質が国内の消費者に流通しているということだ。 <ブルームバーグ通信>は最近米国で4回目の狂牛病が発症したことを契機に牛内臓の一部を鶏に提供することまで禁じなければならないと提案した経緯がある。 特に、ヨーロッパ連合(EU)科学委員会は牛内臓を国際獣疫事務局(OIE)が指定した脳・頭蓋骨・目・舌・扁桃・背筋などと共にその他特定危険物質に指定し管理している。
他の部位の輸入も急速に増えた。 食品専門メディア<食品ジャーナル>によれば、米国産牛の頭(HSK 0206299000)は2009年から本格的に輸入され始め、その年1940t、2010年4288t、2011年には9150tが国内に流入した。 今年も去る3月末までで2084tが入ってきた状態だ。 米国産牛の脚(HSK 0206292000)もやはりしばらく輸入されなかったが2010年3197t、2011年には2945tが入ってきた。
牛の頭は国際獣疫事務局とヨーロッパ連合科学委員会は共に特定危険物質と目星をつけた頭蓋骨、脳、目、扁桃、舌などと密接に連結された部位だ。 牛脚はヨーロッパ連合科学委員会が牛内臓と共にその他特定危険物質(SRM)に指定して規制している。
このような部位の輸入は国内大企業が主導している。 <食品ジャーナル>によれば、CJフレッシュウェイをはじめとしてハンファ、大韓製糖、大宇インターナショナル、現代総合商社などが米国産牛内臓・頭・脚などを輸入した。 CJフレッシュウェイ関係者は 「持ち込んだ物量の大部分は輸入代行」とし「(ソウル)馬場洞(マジャンドン)の卸売市場企業等が直接輸入できないために依頼を受けてしたこと」と話した。 この関係者はまた「直接流通するために輸入した(牛内臓の一種である)大腸は米国側輸出業者が赤身の肉を輸入するには副産物も一緒にしろと要求するので仕方なかった」として「倉庫に保管されている状態」と付け加えた。 ‘国民健康のための獣医師連帯’のパク・サンピョ政策局長は「現行輸入衛生条件により輸入できた危険物質が具体的に確認されたのは今回が初めて」とし「現行告示は両国の民間輸出入業者が合意すれば持ち込める程に粗末なので輸入条件を強化しなければならない」 と語った。
イ・ジョンフン記者 ljh9242@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/532577.html 訳J.S