原文入力:2012/05/09 21:46(2017字)
←9日午後、ソウル江南区(カンナムグ)、新ノンヒョン駅で乗客が一方的料金値上げと関連したソウル市メトロ9号線(株)の公開謝罪文が貼り出された改札口を通っている。 ソウル市はメトロ9号線側が料金50%値上げ案を保留したことにより、この日予定したチョン・ヨングク社長解任処分聴聞会を取り消し料金交渉を行うことにした。 ニュース1
‘6月16日から値上げ’撤回・市民に公開謝罪したにも関わらず
チョン・ヨングク社長 "料金決定権など法律判断を受ける"
ソウル市 "契約変更の根拠がある" …交渉難航 展望
ソウル地下鉄9号線の料金を50%(500ウォン)値上げすると一方的に発表し批判を受けてきたソウル市メトロ9号線(株)(メトロ9号線)が9日、料金値上げ計画を保留して市民に謝った。 ソウル市はメトロ9号線側と料金調整交渉などを再開することにしたが、両者の見解の違いが明確で交渉の展望は不透明だ。
メトロ9号線はこの日報道資料を出して「去る4月14日にお知らせした料金引上げと関連して心配をかけた点、心より謝罪申し上げる」として「6月16日から適用することにした料金引上げについては暫定的に保留し、ソウル市との異見調整および検討を通じて円満な交渉が実現されるよう努力する」と明らかにした。 この業者は9号線駅舎に貼り出した料金値上げ公告文を剥がし、謝罪文を貼り出した。
メトロ9号線の態度変化は一方的な料金50%値上げ案に対する市民の強い反発とソウル市の強硬対応で一歩後退した結果と見える。 市は‘先謝罪、後交渉’方針を定め、過怠金1000万ウォン賦課、チョン・ヨングク メトロ9号線社長解任処分および事業者指定取消カードなどで圧迫してきた。
この日ユン・ジュンビョン ソウル市都市交通本部長は「メトロ9号線との交渉を再開し、この間報道機関と議会等を通して提起された問題点を原点から再検討し、民間資本事業全般の構造的問題点を点検する」と話した。 パク・ウォンスン ソウル市長は「市民の利益が確保されるよう交渉したい」と話したとユン本部長が伝えた。
だが、交渉の展望は明るくない。 メトロ9号線側が来月16日の料金値上げ計画をひとまず保留しただけで、料金値上げの必要性と料金自律徴収権を積極的に強調しているためだ。
チョン・ヨングク社長はこの日予定された‘解任要求処分聴聞会’に参加しない代わりに12ページからなる書面答弁書を市に送り‘料金引上げは実施協約による行為であるので違法ではなく、法的争点になる場合(私たちが)勝つことができる’と主張した。 会社報道資料で「実施協約および諸般法令の解釈に対する異見は迅速な問題解決のために法律判断に任せる予定」と明らかにした内容と脈絡は同じだ。 2005年にソウル市と結んだ実施協約51条、民間事業者の料金自律徴収権条項にしたがって‘運賃正常化’手続きを踏むという論理だ。 チョン社長は<ハンギョレ>に「会社が生き残るため料金引上げはやむをえない」として「ソウル市もそのことを知っている」と話した。
反面、ソウル市は料金引上げに否定的なだけでなく、今回の論難を契機に実施協約に含まれている‘事業収益率調整、利率変更’等まで貫徹する態度だ。 去る3年間にわたる交渉で要求してきたが、メトロ9号線側が拒否した懸案だ。
ユン・ジュンビョン本部長は 「協約締結当時、公共交通体系の変動、無料乗り換え割引などが反映されるべきだったができなかったし、以後に反映することで合意した。 (これを通じて)地下鉄料金表を作り直す手続きを推進しなければならない」と話した。 ソウル市はメトロ9号線の今後の交渉態度などを見るとして社長解任処分カードを使わなかった。
進歩新党ソウル市党はこの日論評して「料金決定権を事業者に与えるという誤った実施協約書を直さなければ、料金値上げ有無や幅などの合意に至っても臨時方便に過ぎない」と指摘した。
この日ツイッターには「パク・ウォンスン市長の馬鹿力が光を放った」とか 「9号線再買い入れまで挙論して強攻を繰り広げたソウル市の判定勝ち」などソウル市側を支持する文が続いた。
メトロ9号線の第2位大株主(持分24.5%)であるマッコーリー韓国インフラ投融資会社は‘利益共有制’(一定基準の超過利益を市と業者が配分する方式)を検討していることが知られた。 だが、チョン社長は「利益が出ないのに(利益共有制が)可能か」と話した。
イム・インテク、クォン・ヒョクチョル記者 imit@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/532151.html 訳J.S