原文入力:2012/05/09 20:54(2402字)
←チョ・ヒョノ前警察庁長官が故盧武鉉前大統領借名口座発言と関連した検察調査を受けるため9日午後ソウル、瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地検に入っている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
チョ・ヒョノ、盧前大統領捜査記録 封印 開くか
"死者名誉毀損" 告訴告発 1年9ヶ月後に検察出頭
借名口座 信じるに足る根拠有無が刑事処罰を分ける
チョ・ヒョノ(57)前警察庁長官が9日検察に出頭した。 故盧武鉉前大統領の名誉を傷つけたとし遺族らがチョ前庁長を告訴・告発して1年9ヶ月後だ。
チョ前庁長は去る2010年8月、警察庁長官候補者に指名された直後、「盧武鉉前大統領、何のために飛び降りましたか。 飛び降りるすぐ前日に口座が発見されませんでしたか。 10万ウォンの小切手が入った巨額の借名口座が…」という発言が公開され波紋を起こした。 しかし李明博大統領は政界内外の批判にも関わらずチョ候補者の任命を強行した。 チョ前庁長の‘口’から始まった事件であったため、それに対する直接調査が絶対に必要だったが、検察は警察高級幹部という身分を意識して召還調査を行わず、書面調査だけを2度行うに終わった。 検察はチョ前庁長が先月‘水原(スウォン)女性性暴行殺害事件’で辞退すると初めて直接調査を始めた。
これに伴い、検察は1年9ヶ月間にわたり使わずにおいた盧前大統領名誉毀損事件の結論を下さざるをえなくなった。 捜査の焦点はチョ前庁長の発言が盧前大統領の名誉を傷つけたかどうかだ。 亡くなった人に対する名誉毀損罪は真実でない‘虚偽事実’を指摘した場合に2年以下の懲役、もしくは500万ウォン以下の罰金に処するようになっている。 チョ前庁長の主張どおり最高検察庁中央捜査部の捜査当時、盧前大統領の借名口座が発見されたとすればチョ前庁長は無嫌疑処分を受けることになる。 借名口座の存在が盧前大統領の‘投身’と関連性があるかも確かめてみなければならないが、捜査チームは借名口座の存在有無がチョ前庁長の名誉毀損の疑いを分けられる核心だと見ている。
盧前大統領の借名口座が発見されたという主張が偽りだとしても、チョ前庁長がすぐに刑事処罰されるわけではない。 ‘真実だと信じる相当な理由’があってチョ前庁長がそのような話をしたとすれば、名誉毀損の故意がなく、責任を免れることができるためだ。 ただしこの時、チョ前庁長は‘盧前大統領の借名口座が発見された’という情報を信じるに足る人から得たという点を立証しなければならない。
しかしチョ前庁長は「盧前大統領の借名口座がどの銀行に誰の名義でなされているかを検察に出頭して全て明らかにする」としつつも「借名口座の話を誰からどのように聞いたかは明らかにしない」と話した経緯がある。 現在盧前大統領に関する捜査記録は最高検察庁中央捜査部に封印されている。
一方、この日チョ前庁長がソウル中央地検に出頭する時、警察官数十人が彼を護衛して注目を引いた。 チョ前庁長の出頭時刻より一時間早い午後1時頃から30人余りの私服警察官が検察庁舎前で待機し、チョ前庁長が車から降りる際にはソウル、瑞草警察署の強力係長が車のドアを開けてあげた。チョ前庁長は‘盧前大統領の借名口座が存在するという主張は変わらないか’、‘それを立証するに足る証拠を持ってきたのか’等、あふれる記者たちの質問に「検察調査を前にして今この瞬間にいろいろ言及するのは望ましくないと考える」と答えた後、刑事1部(部長 ペク・パンジュン)の映像調査室へ向かった。 キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr
■チョ前庁長が記者たちと交わした一問一答
-元警察庁長として検察で調査されることになったが心境はどうか
"検察調査を受ける前に色々な話をするのは適切でないと考える"
-借名口座が存在するという考えには変わりがないか。
"今、検察調査を受けに来たが、今の段階で色々な話するのは望ましくないと考える"
-今日の検察調査で借名口座所有主について明らかにするか。
"そのような話はしない。"
-証拠資料は持ってきたか。
"それに関して答えない。"
-盧武鉉遺族の方に一言言ってほしい。
"何度も申し上げたが、私の不適切な発言のために故盧武鉉前大統領や遺族の方々に心配をかけ本当に申し訳ないと考える。この話は私が何度も話した"
-死者名誉毀損疑惑を抜け出すには、とにかく証拠資料が必要なようだが準備したか。
"検察調査を控えて色々な話をするのは望ましくないと考える"
-不適切だが事実だということは不適切な発言だと言ったのか。
"検察調査を控えた今この瞬間に色々なことを言及するのは決して望ましくないと考える"
-イ・インギュ前最高検察庁中央捜査部長が‘半分は合っていて半分は違う’と言ったがどう思うか。
"それは私が話さない。検察調査を受けに来たではないか"
-国民も大いに心配しているが証拠資料を持ってきたか。
"検察調査を受けに来た今この場で色々な話をするのは望ましくないと考える。 今申し上げるのは、どんな質問があってもこの言葉のほかには別に申し上げる言葉がない"
-明白な根拠資料がない状態でソウル警察庁長官の席でその発言をしたのか。
"(ノーコメント)"
-不適切な発言だが事実だということか。
"(ノーコメント)"
-資料は全く持ってこなかったのか?
"(ノーコメント)"
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/532156.html 訳J.S