原文入力:2012/04/25 20:56(2146字)
←事業許認可と関連してチェ・シジュン前放送通信委員長が巨額の金銭を受け取ったという疑惑が提起されたソウル、瑞草区(ソチョグ)、良才洞(ヤンジェドン)の複合流通団地開発事業の施工業者である(株)ファイシティ事務室に24日午後一人の職員が入っている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
[金品授受 使途は?]
パイシティ代表 "許認可以外の用途もある" 陳述
選対委チーム長時期に資金源が必要だった可能性
2008年1月に受け取った10億ウォンは当選祝賀金かも
検察の刃先が簡潔ながらも深く核心部位に食い込んでいる。パイシティ許認可不正にかかわったチェ・シジュン(75)前放送通信委員長を25日召還調査し、同時にパク・ヨンジュン(52)前国務総理室国務次長の自宅などを電撃押収捜索した。
前日までパク前次長の疑惑について「具体的な証拠が発見されていない」として沈黙していた態度とは全く違う。 この日の押収捜索でパク前次長に対する捜査を事実上‘公開モード’に切り替えただけに、検察が彼の金品授受疑惑を立証する端緒をある程度確保したものと見られる。
(株)パイシティの○代表は検察調査でパク前次長がソウル市政務補佐役を辞めた後、金を渡したと述べたと伝えられた。 検察が覗き見ている金品授受時期(2007年5月~2008年5月)と概略合致する。 パク前次長は2007年6月に李明博当時ソウル市長の退任と共にソウル市政務補佐役から退き、同年8月には李明博大統領候補選挙対策委員会ネットワークチーム長を引き受けた。彼は当時、李候補の外郭組職である先進国民連帯を結成し主導的に牽引した。 以後李大統領の当選後である2007年12月~2008年2月には当選者秘書室総括チーム長、2008年2~6月には大統領室企画調整秘書官を務めた。
検察は金銭が授受された時点のパク前次長の行跡について、許認可請託名目以外にも金が渡ったものと疑っている。 最高検察庁関係者は「許認可以外の別の用途で渡した金銭もあるという○代表の陳述がある」と話した。 当時のパク前次長の立場により金品の性格が変わり得るということだ。
←25日午後(株)パイシティのソウル、良才洞(ヤンジェドン)の複合物流団地造成事業予定地である旧貨物ターミナル敷地の上空には雨雲がたれこめている。 リュ・ウジョン記者
パク前次長がソウル市長政務補佐役を辞め、李大統領選対委など選挙キャンプにいる時、パイシティ側から金銭を受け取ったとすれば、大統領選挙用資金として受け取った可能性がある。 パク前次長としては選対委チーム長を引き受け色々な政治活動に必要な‘元手’を用意するために資金源が必要な時期だ。 検察が問題になった金銭に限っては使途まで見ると言っているのもこのような可能性を念頭に置いていることを伺わせる。
○代表が検察の調査で2008年1月パク前次長がアパート購入費用として必要だとして要求し、10億ウォンをブローカー イ・某(60・拘束)氏の口座を経て渡したと述べた点もパク前次長の当時の立場を見る時に注視を要する部分だ。 当時、パク前次長は李大統領当選者秘書室総括チーム長を受け持っていた。 ○代表がパク前次長宛に与えたという金銭規模がほとんど一度に数千万ウォンであったという点から推測してみれば、唯一まとまった金額だ。こういう状況から見る時、実際にはこの金が当選祝賀金名目で渡された可能性も排除できない。 最高検察庁関係者は「ブローカー イ氏が一定部分を使った痕跡があるが、実際にどのように使われたかは確認中」と話した。
検察がパク前次長に適用を検討している疑惑はチェ前委員長と同じく特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄と政治資金法違反だ。 斡旋収賄は一般人が公務員や金融機関役職員の職務に関し請託する代価として金を受け取った時に適用される。 もしパク前次長が受け取った金を大統領選挙キャンプで活動費として使ったとすれば政治資金法違反が適用されうる。 検察はパク前次長がソウル市を出た後にパイシティ側から金銭が渡されたという状況から見る時、金を受け取った人が公務員の場合に該当する斡旋収賄疑惑は適用が難しいと見ている。 ただしパク前次長がソウル市在職時にパイシティ許認可請託を聞き入れた代価として退職後に代価性のある金を受け取った情況があるならば刑法の‘不正処置後収賄’容疑を適用して処罰することもできる。
最高検察庁関係者は「去る16日、○代表を呼んで陳述を受けた以後、わずか10日後にチェ前委員長を呼ぶほど捜査が足早に進行している」として「今回の捜査が必ずしもパイシティ許認可捜査に限定されて進むとは限らず、あればあったなりに進める計画」と話した。 キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/530013.html 訳J.S