原文入力:2012/04/22 19:29(1397字)
年間11万台の生産規模回復
労働強度10年間で最高水準
会社側「16万台になって初めて可能」
双龍(サンヨン)自動車労使は2009年8月6日、「(構造調整対象労働者中) 461名の無給休職者は1年後、生産量により循環勤務がなされるように昼間連続2交代制を実施する」と合意した。 同年6月に労働者2646人に対する構造調整がなされた後、労組が77日間工場を占拠したあげくに会社と劇的に妥結した内容だ。
しかし労使が合意してから2年と8ヶ月が過ぎたけれども、無給休職者のうち工場に復帰した人は一人もない。 この期間に双龍(サンヨン)自動車の労働者と家族の中で22人が、自ら命を絶ったり病気で亡くなった。
このように復職が実現しない理由は、合意内容を巡って労使双方の解釈が食い違っているためだ。 金属労組双龍(サンヨン)自動車支部関係者は「当時無給休職者に対して1年後に復職させるという意味で合意したもの」として「会社の経営実績も次第に良くなっているので、約束を守らねばならない」と主張した。 一方会社側は「年間少なくとも16万台生産するなど、2交代が可能な物量が確保されなければ復職させることはできない」という態度を固持している。
実際の双龍(サンヨン)車の状況はどうだろうか? 産業労働政策研究所ノイ・ジョンタク先任研究員は「双龍(サンヨン)車の生産・販売規模が年間10万台を越え、今年12万3000台販売と約3兆ウォンの売り上げ達成を目標にしている」として「ある程度経営計画を樹立できる状況になったのだから、労働者の現場復帰と再雇用問題を議論すべきだ」と主張した。
韓国自動車工業協会資料を見れば、2009年3万台に急落した双龍(サンヨン)車の自動車生産・販売台数が2010年8万台を越え、昨年は11万台を突破した。 これは双龍(サンヨン)車がよく売れていた2002年(16万台)よりは低いが、構造調整をする前の2006年(11万台)とだいたい同じ数値だ。 2010年には80億ウォンの黒字も出した。
双龍(サンヨン)車が無給休職者を復帰させないまま、工場にいる労働者の労働強度を高める方式で生産量を合わせているという批判も出てきている。 労働強度を推定できる双龍(サンヨン)車の1人当り自動車生産台数を見れば、2004年16.85台から構造調整時点である2009年には7.29台まで落ちたが、昨年23.6台にまで上がり、最近10年間の最高値を記録した。 自動車生産台数がすでに構造調整以前の水準に近づいているのに、労働者は大幅に減っているためだ。
イ・ジョンタク研究員は「政府と関連地方自治体は休職者・解雇者の復帰のための確実なメッセージを経営陣に伝るべきだ」と主張した。 金属労組関係者も「労働者の死を防ぐためには復職が最も緊急な課題」として「全面的な復職が難しいならば、復職の日程程度でも確定しなければならない」と話した。
キム・ソヨン、イ・スンジュン記者 dandy@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/529420.html 訳A.K