原文入力:2012/04/15 21:20(923字)
金正日委員長より地位高く
"金正恩を優遇しようとして失敗" 指摘
北韓が去る13日、平壌(ピョンヤン)万寿台議事堂で開かれた最高人民会議第12期第5次会議で金正恩朝鮮労働党第1秘書を国防委員会第1委員長に推戴したことはこれまでの慣例と合わない失敗ではないかという指摘が提起された。
チョン・ソンジャン世宗(セジョン)研究所首席研究委員は15日「北韓の慣行上、第1委員長はただの委員長より上位に置かれることになる」として「金正日国防委員長を‘永世国防委員長’に推戴しておきながら、同時に金正恩国防委第1委員長を推戴したことは辻褄が合わない」と指摘した。 通常、北韓では内閣の色々な部署の副相や副委員長の中で実際に序列が上の要人を第1副長官または、第1副委員長に任命してきた。 こういう慣例から見れば第1委員長は委員長の中で最も高い要人に対する呼称となって、これに伴い、金正恩第1委員長が父親の金正日委員長より高い地位のように見えることになるということだ。
チョン研究委員は「これは前任国防委員長であり永世国防委員長に対する不忠になるだけでなく、父親に対する不孝にもなる」として「常識的に見れば、キム第1秘書が最高人民会議を再招集して国防委第1委員長を廃止し他の最高職責を作らなければならない」と明らかにした。
北韓で第1委員長は前例のない職責だ。 北韓が金正恩第1秘書のためにこのように慣例にもない職責を作る無理を強いたことは北韓の複雑な位階秩序とキム第1秘書の礼遇のためだと見られる。
統一部の官吏は「慣行上で見れば、明確に第1委員長がただの委員長より上位にあって、第1副委員長程度が適切だ」としつつも「キム第1秘書を過去の金正日委員長時期に序列2位であったチョ・ミョンロク第1副委員長と同じ級に置くことができなくてやむを得ずそのようにしたと推定される」と明らかにした。
キム・キュウォン記者 che＠hani.co.kr
原文: 訳J.S