原文入力:2012.04.12 01:31修正:2012.04.12 01:31(1394字)
<写真>イ・サンギュ統合進歩党候補が先月30日午後、ソウル市冠岳(クァナク)区蘭香(ナンヒャン)洞一帯の商店街を訪ねて市民に支持を訴えている。 ニュース1
ひざまずいて涙流し“代打”イ・サンギュ支援
政治新人イ候補善戦・・・野党圏“貴重な勝利”
野党圏連帯の象徴的地域として浮上したソウル冠岳(クァナク)乙は、11日夕方放送3社の出口調査でイ・サンギュ統合進歩党候補の当選が有力なものと発表された。 出口調査によればイ候補は41.2%で、民主統合党を離党して無所属で出馬したキム・ヒチョル候補(29.3%)とソウル市議員出身のセヌリ党オ・シンファン候補(29.5%)を10%ポイント以上引き離していた。
イ・サンギュ候補の善戦は、野党圏連帯の力とイ・ジョンヒ代表の底力が功を奏した。 イ候補は統合進歩党の前身である民主労働党のソウル市本部委員長をつとめ2010年のソウル市長選挙に民主労働党候補として出たが、党の外では認知度が殆どない政治新人だ。 そのうえイ候補は、野党統一候補に確定したあと世論調査不正問題が起きて結局候補者登録締め切り日である先月23日に辞退したイ・ジョンヒ代表の代打として緊急投入されたところだったので、当選は難しいだろうという展望が多かった。
イ・ジョンヒ代表は辞退した直後と投票日前に、三日間をこの地域に付きっ切りといった感じだった。始めの三日間はうな垂れてひざまずき涙を流した。 国民の熱望に背中を押されてやっとの思いで成し遂げた野党圏連帯が、自分の補佐官の誤りで危機に瀕したためだ。 最後の三日はイ・サンギュ候補の当選のために、気力が尽きるほど明け方から深夜まで選挙区を縫って歩いた。 イ代表は「野党圏分裂を審判し、野党圏連帯を選択してほしい」と訴えた。 統合進歩党のある役員は「始めは三人のうち二人は冷たかったが終盤には三人のうち二人は手を握ってくれるのを見て、雰囲気が変わったのを感じた」と話した。
民主党がイ・サンギュ候補を野党圏単一候補として快く認めるほどのイ候補の経歴も、良い成績をおさめるのに役立った。 彼は2010年ソウル市長選挙当時民主労働党候補だったが、野党圏一本化のために勇退をし、ハン・ミョンスク当時民主党候補の当選のために尽力した。 イ候補は共同選対本部長になったが、2002年の“ミソン・ヒョスン事件”(訳注:二人の女子中学生が在韓米軍のタンクに轢き殺された事件で、数ヶ月の間抗議のロウソク集会が続いた)の大規模集会の司会をした経験を生かして遊説本部長を引き受け、現場をかけずり回った。 ハン・ミョンスク候補の行く所にはいつも200人余りの大学生遊説団を導いて民主党役員以上に献身したという。
パク・ソンスク民主党事務総長が投票日が差し迫ってこの地域を訪れ「民主党を離党して無所属で立候補した人の復党は許されないだろう」と釘を刺したのも影響を及ぼしたと見られる。
キム・ボヒョプ記者bhkim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/527975.html 訳A.K