原文入力:2009-03-18午前09:01:17
昨年10月13日 シン・ヨンチョル法院長が奔走した訳は
10月9日国政監査で与党議員に“若い判事に教えてやらねば” 叱責受けて…
“保釈釈放者などがロウソクのあかり結集” 保守新聞大書特筆に緊張したようだ
ソク・ジンファン記者
大法院真相調査団がシン・ヨンチョル大法院判事の‘ロウソクのあかり裁判関与’有無を判断し提示した根拠の相当部分は昨年10月13日になされたシン最高裁判事の行跡と関連した内容だ。この日、シン最高裁判事は憲法裁判所を訪問し、刑事単独判事に電話をかけ“保釈決定を慎重にしなさい”と話した。午後には刑事単独判事14人を呼び“違憲審判と関係なく裁判を進行しなさい”と督促するなど終日奔走した。何がシン大法院判事をこのように苛立たせたのだろうか?
17日、国会法制司法委員会で行われた懸案質問でもこういう疑問があふれた。ウ・ユングン民主党議員は「シン大法院判事が政治的に敏感な事件に対してなぜそのようにしたのか、国民が納得するに足る動機が調査結果から落ちている」と指摘した。
シン大法院判事が当時四回目の大法院判事挑戦を控え時局事件処理に非常に鋭敏な状態だったという点は明らかに伺える。だが当時の単独判事たちは「いつもそうではなかった方が、その時は執拗だった。このために他の外部作用があるのではないかと考えるほどであった」として疑問を隠さない。シン大法院判事は「私の所信のためにしたこと」と話すが、10月13日前後の状況を振り返ってみれば彼が非常に困難な立場に置かれていた点は察することができる。
事態の発端は10月9日、パク・ジェヨン判事の違憲審判推薦決定だった。裁判所で夜間集会禁止条項に対して違憲審判推薦をした前例はなく波紋が大きかった。偶然にもこの日シン大法院判事はソウル中央地方法院長として国政監査を受けていた。当時、与党議員らはパク判事が裁判中にロウソクのあかり被告人の肩を持つような発言をした点を問題視した。ホン・イルピョ ハンナラ党議員は「若い判事らにしばしば会って教えざるをえないのではないか」と叱責した。こういう渦中で聞こえてきたパク判事の違憲審判推薦の知らせはシン大法院判事に相当な圧迫にならざるを得なかった。
←イ・ヨンフン大法院長が17日午前、ソウル,瑞草洞の大法院正門から出勤している。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.krシン大法院判事が当惑する事件は翌日も続いた。また別の単独判事が公安当局や与党が‘ロウソクのあかり煽動者’と指名したネチズンインターネットユーザー‘気だるい窓’とパク・ソグゥン進歩連帯常任運営委員長の保釈を許可したのだ。続く週末には‘曹渓寺テント座り込み100日ロウソクのあかり文化祭’が開かれ、‘ロウソクのあかりシーズン2’が予告された。<朝鮮日報>は13日(月)付けに‘保釈で出たこれらが週末ロウソクのあかり文化祭に出てきて結集を試みた’と報道し‘決定打’を飛ばした。キム・ヨンダム法院行政処長は17日、国会法司委での答弁で「保釈で出て行った人々が‘第2のろうそく集会’をやると新聞に大書特筆され(シン大法院判事が)心配をしたようだ」として当時の報道が負担を与えたという点を遠回しに認めた。
結局シン大法院判事は13日朝から急激に動き、翌日に予定された大法院長報告に備えたものとみられる。この過程でシン大法院判事が外部からのメッセージを受けた可能性もあるが、具体的にあらわれた情況はまだない。いずれにせよ9~13日の間にシン大法院判事に不利になった状況が14日‘大法院長の意向’という電子メールにつながったわけだ。 ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344747.html 訳J.S