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イ・ヨンホ、民政首席上層部ラインに‘直接報告’した

登録:2012-03-28 10:46

原文入力:2012/03/28 08:19(1292字)

司正当局関係者 "直接報告用報告書 別に作成"
民政首席上層部ラインは大統領室長と大統領だけ
大統領府 "一方的主張…捜査で明らかになるだろう"

 民間人不法査察の‘胴元’を自任したイ・ヨンホ前大統領府雇用労使秘書官が国務総理室公職倫理支援官室報告書を‘民政首席室報告用’と‘直接報告用’の二種類に分けて作成していたことが明らかになり、直接報告用報告書の最終到着地がどこなのかに関心が集中している。 これと関連してチャン・ジンス前支援官室主務官は「事件関連者の口を塞ぐための試みが李明博大統領に報告されたと理解している」という趣旨で証言し注目される。

 司正当局関係者は27日<ハンギョレ>と会って、「当時イ前秘書官が支援官室の報告内容を完全に掌握していた」として「報告書が上がってくれば民政首席室報告用と直接報告用に分けて民政首席室報告用報告書だけを正常な報告体系を経て、直接報告用は直接上に報告したと理解している」と話した。 支援官室の公式報告ラインは大統領府公職規律チームを経て民政首席に上がる。 しかしこの関係者は「その‘上’とはどこか」という質問には答えなかった。

 大統領府の組織構成を見れば、各種監査機関を総括する民政首席秘書官を除いて‘直接報告’できる上層部ラインは二人に圧縮される。 各首席秘書官を総括する大統領室長、または大統領本人だけだ。 したがってイ前秘書官が‘直接報告用’に別に作成して上げた報告書は少なくとも当時チョン・ジョンキル大統領室長に伝えられたし、李明博大統領にまで報告された可能性も提起される。 これはクォン・ジェジン法務部長官が2009年9月民政首席秘書官に任命された後、支援官室に報告を徹底することを注文したり、支援官室ウォン・チュンヨン調査官の手帳に‘BH(大統領府)下命’という表現がしばしば登場するのと脈を同じにする。

 チャン・ジンス前主務官がこの日ポッドキャスト<イシューはたき男>(イトルナム)で新たに暴露した内容もこれを後押しする。 チャン前主務官は「昨年1月頃、チン・ギョンナク企画総括課長の後任であるチョン・某課長と対話をしたが、起訴された7人に対して民政首席室にそれぞれ担当者が決まっていて、このような事実はVIPにも伝えられたとチョン課長が話した」として「親指を立ててVIPと話し、それが大統領であると理解した」と明らかにした。 民間人不法査察の内容と証拠隠滅過程の全てが李大統領に報告された可能性を提起する内容だ。 これに対してパク・ジョンハ大統領府報道官は「大統領府内には‘直接報告報告書’という用語自体がない」として「一方の主張であるに過ぎず、現在進行中の検察捜査を通じて是非が明らかになるだろう」と話した。

ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/525600.html 訳J.S