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洛東江(ナクトンガン) 中・下流 水質悪化 深刻

登録:2012-03-27 08:16
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/525382.html

原文入力:2012/03/26 22:52(1090字)

環境団体など "藻類大発生 水準"
4大河川事業以後 上流まで拡大

 4大河川事業で建設された堰の水門をまだ完全に閉じてもいないにも関わらず洛東江の中・下流の水質はすでに‘藻類大発生’水準まで悪化したことが調査の結果わかった。 水質環境専門家たちは「洛東江の8ヶの堰の完工以後、水門を常に開いておかなければ深刻な問題が発生するだろう」と警告した。

 釜山地域の環境団体らと民主統合党釜山市党の‘洛東江生態復元と清浄上水源確保のための特別委員会’で構成された‘洛東江民間調査団’は26日「洛東江の8ヶの堰と釜山市民の飲料水源である梅里取水場付近の洛東江の水質を去る14~15日に調査した結果、水質悪化が深刻な水準であることが明らかになった」と発表した。

 調査結果を見れば、洛東江下流地域である梅里取水場の藻類(クロロピレイ)濃度は148.564ppbで、去る5年間の3月平均値103.2ppbより45ppb以上高く現れた。 1ppbは1立方Mの水に1㎎の異質物があることで、藻類濃度100ppb以上は‘水質および水生態系保全に関する法律’が定めた基準で最も深刻な段階である‘藻類大発生’段階に該当する。

 また、4大河川事業以前には琴湖江(クムホガン)と洛東江(ナクトンガン)が合流した以後から水質が急激に悪化していたが、今回の調査では琴湖江と洛東江が合流する以前の上流地点である大邱(テグ)達城郡(タルソングン)と慶北(キョンブク)、高霊郡(コリョングン)の江亭高霊堰一帯の水質も‘藻類大発生’水準であることが分かった。

 これに対して特別委委員長であるキム・ジュァグァン釜山カトリック大教授(環境工学科)は「気温が上がれば現在の洛東江藻類の優占種である硅藻類は徐々に減るだろうが、6月以後に藍藻類と緑藻類が爆発的に増え上流に拡大すると予想される」として「洛東江源水水質改善のためには堰の水門を常に開いておくこと以外には方法がない」と話した。

 しかし洛東江流域環境庁は「現在、洛東江の藻類濃度は2009年4大河川事業をする前と比較すると同等の水準」としながら「梅里取水場の源水は高度浄水処理を経て水道水に供給されるので安全には問題がない」と明らかにした。

昌原(チャンウォン)/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

原文: 訳J.S