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‘国会偽証 ’シン大法院判事 辞退世論 知らぬフリで持ちこたえる

登録:2009-03-17 19:27

原文入力:2009-03-17午後07:00:43
人事聴聞会の時 ‘裁判介入’ 否認…大法院 “進退問題本人が分かって”

キム・ナムイル記者

シン・ヨンチョル大法院判事が17日午前8時45分頃、取材陣を避けて大法院庁舎に出勤した。前日「ロウソクのあかり裁判に関与したと見る素地がある」という大法院真相調査団の調査結果が出てくるや普段より早く退勤した彼は、自宅ではない他の所で去就と関連して苦心したと分かった。裁判所内外では彼の辞退可否よりはその時点がいつなのかに関心を持っている。だがシン最高裁判事はこの日も堅く口を閉ざしていた。大法院も「大法院判事の進退問題は第三者が話す懸案ではない」という態度を見せている。

シン最高裁判事の進退問題はこの日午前、法院行政処の国会法制司法委員会緊急懸案報告でも争点になった。ウ・ユングン民主党議員は「シン最高裁判事は昨年10月13日、保釈を許可するなという趣旨で判事に電話をしたが、国会人事聴聞会当時、‘自身は判事たちがよくやってくれることを常に祈る人であり電話する人ではない’と答えた。これは明白な偽証であり直ちに辞退しなければならない」と話した。しかしキム・ヨンダム法院行政処長は「当初どんな趣旨でそのような発言をしたのか分からないだけでなく、(辞退問題は)法的評価に入ったので話しにくい」と答えた。彼はシン最高裁判事の辞退と関連した他の議員の質問に対しても「個人の進退問題は本人が処理しなければならない」,「責任の軽重は冷静に法律的に判断しなければならない」と話した。

大法院は裁判所外で大法院判事の進退問題が提起されることに不満を隠さない。それ自体をまた別の‘司法権侵害’と見る雰囲気さえある。

キム処長が話した‘法的評価’は大法院公職者倫理委員会の審議結果を待つという言葉と解説される。調査団は前日公職者倫理委員会に調査結果を渡し、懲戒可否を決めると明らかにした経緯がある。これに伴い裁判所内ではシン最高裁判事が公職者倫理委員会の審議を見守り去就を決める可能性が高いと見ている。だが来る23日に予定された公職者倫理委員会は公職者財産申告と関連した審議をする予定の席だ。したがって、この日の審議で裁判介入事件を議論することは難しいものと見られる。したがって結論が出るまでには期間がかなりかかると展望される。

去就決定が遅れるほど裁判所は内外の論争に包まれる可能性が大きい。すでに与党と一部言論は司法府の今回の調査結果について‘色合い論争’を持ち出している。裁判所内でもシン最高裁判事の去就について世代間に意見差異などが表出されている。調査団が今後の計画として論じた司法行政運営方式や勤務評定および人事制度改善などに注がれなければならない力がこういう論争過程で消耗しかねないという憂慮も出ている。地方のある判事は「シン最高裁判事の進退について意見を異にする裁判所内のどちら側も、司法府が内紛に陥ることを喜ばない」と話した。

キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344605.html 訳J.S