原文入力:2012/03/19 22:08(1333字)
←人間の帯に金槌を打ちつける警察 クロムビ岩の発破に使われる火薬の運搬を阻むため江汀マウル住民たちと平和活動家が19日午前西帰浦市(ソギポシ)、安徳面(アンドクミョン)J火薬正門前でPVCパイプでお互いを連結し‘人間の帯’を作り正門を遮ると、警察官が金槌でパイプを破壊している。 西帰浦/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
‘工事停止命令ための聴聞’を翌日に控えて強行
"復元不能な状況を作る意図" 非難
済州(チェジュ)海軍基地反対運動の象徴に浮上した‘クロムビ岩’の発破が始まった。 海軍基地建設の施工会社である大林(テリム)産業は19日午後、クロムビ岩発破作業を奇襲的に実施した。 去る7日からクロムビ岩海岸の発破を強行してきたが岩盤に対する発破は今回が初めてだ。
済州道が海軍を相手に‘共有水面管理および埋立に関する法律’(共有水面管理法)に違反したとし、共有水面埋立工事停止命令を下すための聴聞手続きを翌日に控えてクロムビ岩爆破に入ったのだ。 当初クロムビ岩に対する発破は20日になされると予想されていた。
大林産業はこの日午後6時5分頃、いわゆる‘ムルトジンゲ’でクロムビ岩発破を強行したのに続き、2回の追加発破を行った。これに先立ち海軍はこの日午後5時15分頃からクロムビ岩から50m余り離れたところでケーソン(防波堤築造用構造物)製作場を作るために発破を始めた。
特に20日に予定された済州道の共有水面埋立工事停止命令のための聴聞を翌日に控えて海軍が急遽クロムビ岩を爆破したことにより、基地工事を復元不能な状況にしようとしているとの批判が出ている。
これに先立ち、同日午前5時10分頃から活動家イ・某(31・女)氏など30人余りは発破用火薬を保管する西帰浦市、安徳面のJ火薬貯蔵庫出入口を車両5台で遮った。彼らの内10人余りは長さ1m、直径20㎝大のPVCパイプの中に腕を入れ互いを連結する‘人間の帯’を作って火薬運搬車両の移動を防いだ。
すると警察は午前9時30分頃から警察力100人余りを投じ彼らを連行しながら金槌でPVCパイプを破壊し一部活動家が手と手首などを負傷した。
この日警察は取材記者が身分証を見せたり取材腕章をはめているにも関わらず、記者たちを追い出すなど意図的に取材を妨害した。 ‘民主社会のための弁護士会’所属のソ・ソニョン弁護士が人権監視のために警察が取り囲んだ現場内に入れろと要求し身分証を提示したが、警察はこれを黙殺した。 警察はこの日活動家の車両3台を牽引し、活動家10人を業務妨害容疑で西帰浦警察署へ連行した後に火薬運搬を再開した。
済州軍事基地阻止汎道民対策委員会関係者は「聴聞の結果、工事停止命令が下されても復元不能な状況にするという意図が隠されている」として、海軍側のクロムビ岩発破を非難した。 済州/ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/524140.html 訳J.S