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[福島 終わらない災い] ②原発地震災害の恐怖‘核爆弾級’浜岡原発を再稼働させようとする電力会社

登録:2012-03-08 12:51

原文入力:2012/03/07 20:52(1023字)

 ボタンを押すとあたかもアニメーションの主人公のような凛々しい少年の声が‘絶対安全’を繰り返す。

 "浜岡原発3~5号機(1~2号機は2009年1月に廃炉)はすべての工事が終了しました。 すべての地震対策を確実に立てているためとても安全です。浜岡原子力発電所の安全上、主要施設は東海地震で予想されるマグニチュード(地震の大きさを測る単位)8.0より大きなマグニチュード8.5でもつぶれないようになっています。」

 先月26日、日本、浜岡原子力発電所(静岡県、御前崎市)展示館内に用意された‘放射線・地震対策’コーナー。

 そばにいたノズエ ミナミ(26),ムラマス エリコ(27)等、2人の女性にカ浜岡原子力発電所を運用している中部電力側の主張を信じるかと尋ねると首を横に振った。 ノズエは 「何も知らなければ安全と勘違いするかもしれない」としながら「私も(原子力発電所の)危険性を知らずにいた時は‘絶対安全だ’と思っていたが、福島原子力発電所の事故が起きてすべてが嘘だったことを知った」と話した。

 3・11福島第1原発事故以前から世界で最も危険な原子力発電所に挙げられてきた浜岡原子力発電所。この原子力発電所は昨年5月9日に稼動中止に入り防潮堤の補強工事(18m)を行っているが、過去に強震が何回も起きた東海地震の中心地の真上に建設されており、永久停止しなければならないという声が絶えず提起されている。 この原子力発電所で事故が起きれば、最悪の惨事が発生するという憂慮も出ている。

 原子力の専門家である小出裕章 京都大学 原子炉実験所研究員は昨年9月に出版された著書<小出裕章が答える原子力発電所と放射能>で「シミュレーションの結果、浜岡原発全体が破局的な事故を起こした場合、長期的に放射能被爆による癌死亡者を含めて首都圏と静岡県などで約2500万人が亡くなる可能性がある」と警告した。たとえ浜岡にある5基の原子炉の内1基だけで事故が起きたとしても約195万人が亡くなる恐れがあるという。

浜岡/キム・ドヒョン先任記者 aip209@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/522470.html 訳J.S