原文入力:2012/03/02 08:24(1222字)
今年の国家奨学金申請者分析
月間所得900万ウォン以上、4年制大学 平均の1.5~2倍
"所得格差が学歴格差に" 富の相続 悪循環
ソウル大、延世(ヨンセ)大、高麗(コリョ)大、梨花(イファ)女子大など上位圏大学の学生たちの35%以上が所得上位10%以内に入る最高所得層の子弟であることが分かった。 反面、所得下位10%に属する最低所得層の子弟の比率は4年制大学平均を大きく下回っていた。 大学が富を相続する通路となっているのではという憂慮が事実であることを確認させる統計だ。
国会教育科学技術委員会所属アン・ミンソク議員(民主統合党)は1日、韓国奨学財団に提出させた‘2012学年度国家奨学金申請者所得分位現況’資料を公開した。 大学別在学生の家庭の所得資料が公開されたのは今回が初めてだ。
この資料によれば、ソウル大(36.7%),延世大(35.1%),高麗大(37.8%),カイスト(37.3%),浦項工大(37.9%),梨花女子大(43.8%)等、上位圏大学の国家奨学金申請者の35~44%が10分委(所得上位10%、月平均世帯所得923万ウォン)に属する最高所得層の家庭の子供だった。 これは全国4年制大学平均10分位比率(21.2%)の1.5~2倍に及ぶ数値だ。 今年、大学生全体の83%が国家奨学金を申請し所得が多いほど奨学金申請に消極的だった可能性が高いという点を考慮すれば、これら大学の最高所得層の子供の比率はこれよりはるかに高いものと推定される。
反面、上位10大学の所得下位10%(基礎生活受給権者と1分位、月平均世帯所得76万ウォン以下)の子供の比率は8.7%で、4年制大学平均(12.9%)に大きく及ばなかった。 梨花女子大(7.0%)と浦項工大(7.4%)は半分水準に止まり、国立大であるソウル教育大(7.6%)も差異はなかった。下位10%の比率が平均より高い大学は一ヶ所もなく、延世大(11.4%)がそれでも平均に最も近かった。
パン・サンジン全北(チョンブク)大教授(教育学)は 「両親の所得が学生の成績に決定的な影響を及ぼす状況では、教育を通した富の相続現象が生じざるを得ない。政府が機会均衡選抜など差別是正政策を展開しなければならないのに大学自律だけを強調した結果、両極化が固定化している」と説明した。 アン・ミンソク議員は「高所得層の比率が高い相当数の大学が、2000年代に入り授業料を大幅に上げたが、高額授業料がこのような悪循環を深化させたのではないか、分析が必要だ」と指摘した。 チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/521674.html 訳J.S