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パク・ウォンスン "清渓川(チョンゲチョン)復元、任期中に終えられなければどうなりますか"

登録:2012-03-01 07:24

原文入力:2012/02/28 20:44(1738字)

←パク・ウォンスン ソウル市長が28日午後、生態環境・歴史文化財専門家たちと共にソウル、清渓川(チョンゲチョン)一帯を現地調査している。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

専門家と現場検証 "急がずにきちんと復元"
"市民委員会を作り十分な議論を経る"

 「高架道路を壊して清渓川(チョンゲチョン)を復元しようとしたことは卓越した決定だったが、問題は復元過程で生態的・歴史的見解が欠如していたということです。」 28日午後、清渓川踏査に出たパク・ウォンスン ソウル市長は水標橋(スピョギョ)下で開いた記者会見で、現在の清渓川の問題をこのように要約し、「新たな補完と復元が必要だ」と話した。

 この日午後1時10分、ソウル、光化門(クァンファムン)の清渓広場を出発し、清渓川に沿って歩き始めたパク市長は、同行した専門家たちの意見を黙黙と傾聴した。取材陣が集まり騒々しい雰囲気の中でも準備してきた筆記具で専門家たちの話を几帳面に書きながら歩いた。 普段なら現場を点検する時に色々なアイディアを出してきたパク市長特有の姿はこの日については見られなかった。前任者である李明博大統領が最も重要な政治的功績として前面に掲げる復元された清渓川に再び手をつけようとすることに対する政治的論難を意識したように、踏査中一貫して慎重な姿だった。

 キリスト教環境運動連帯執行委員であるチェ・ビョンソン牧師の案内で進行されたこの日の清渓川踏査にはファン・ビョンウ韓国文化遺産政策研究所所長、オ・チュンヒョン東国(トングク)大学校バイオ環境科学科教授など外部の専門家8人が参加した。「河川の流量が多いことが必ずしも良いとは言い切れません。 流量を維持するために(漢江(ハンガン))下流のきれいでない水を引いてきて上流から流した結果、清渓川は上流から下流の特徴が生じました。 自浄能力が生まれ得ない構造です。」 河川汚染など生態問題と水標橋をはじめとする歴史遺跡復元問題に対する専門家たちの助言が続いた。

 パク市長は「清渓川に新たな観点での補完と復元が必要だという判断により清渓川市民委員会を作ることにした」と明らかにした。更に続けて「清渓川市民委員会を作り十分な議論を経た後に検討熟慮して補完する」という腹案を明らかにした。 清渓川の水量を調節したり中浪(チュンナン)下水処理場に放置されている清渓川発掘遺跡を管理するなど、多額の予算を使わずとも簡単にできることから先に行う計画だ。 水標橋復元問題も清渓川市民委員会で議論することにした。

 パク市長は「焦って急がずに十分な時間をかけてきちんと復元したとすれば清渓川はユネスコ世界文化遺産登載も可能だっただろう」と強調した。彼は‘任期内に終わらないこともありうるのではないか’という質問に対し、笑いながら「任期中にできなかったらどうなりますか。きちんと行うことが重要です」と答えた。

 現在、清渓川は漢江から人工的に汲み上げた水が河川を覆ったコンクリート管の上を流れている。コンクリートの下を流れる地下水のために底が隆起して、雨が多く降る時には雨水と共に下水が流れ込むという問題がある。本来、水標橋があった清渓2街の場所には水標橋の形をまねて作った木橋が架かっており、広通橋(クァントンギョ)は本来の位置から上流側に155m移された。復元に使われえなかった遺物は中浪下水処理場に放置されている。

 パク市長はこの日、清渓広場から始めて広通橋、水標橋、東大門五間水橋(オガンスギョ)、黄鶴橋(ファンハクキョ)を通り二水橋(トゥムルダリ)と清渓川文化館前に建てられたバラックテーマ村まで約5.9km区間を歩いた。パク市長の徒歩踏査は先月末の漢陽都城(ハニャントソン)巡城に続き今年に入って二回目だ。

パク・キヨン記者 xeno@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/521198.html 訳J.S