本文に移動

現職検事 良心告白‘ナ・ギョンウォンの夫が起訴請託’

登録:2012-02-29 11:13

原文入力:2012/02/29 10:12(1841字)

←パク・ウンジョン仁川(インチョン)地検 富川(プチョン)支庁検事 ハンギョレ資料写真

キム・オジュン "富川地検パク・ウンジョン検事 請託事実を明かす"
"組織の背信者になった…市民が守らなければ"

 昨年ソウル市長補欠選挙当時、ハンナラ党(現セヌリ党)候補であったナ・ギョンウォン前議員の夫であるキム・ジェホ ソウル東部地裁部長判事がナ前議員事件関連の起訴請託をしたという疑惑と関連して、当時捜査を受け持った現職検事が起訴請託を受けた事実を認めたという主張が出てきて波紋を呼んでいる。

 インターネットラジオ‘ナコムス’進行者であるキム・オジュン タンジ日報総帥は28日の放送で「富川地検パク・ウンジョン検事が最近この事件と関連して、チュ・ジンウ記者の虚偽事実流布容疑を捜査しているソウル地方検察庁公安部にキム・ジェホ判事から起訴請託を受けたことは事実だと話した」と暴露した。

 キム総帥は「私たちが生きるためにその方を殺すわけにはいかないので、パク検事に証言しないでくれと言ったが、先週チュ・ジンウを逮捕、拘束令状を発行するという話をパク検事が聞いて、私たちに連絡せずに公安捜査チームに話した。私たちが申し訳ないと思うかと考え、私たちに知らせもしなかった」と語った。

 キム総帥は実名公開と関連して「その検事はすでに組織の背信者になったので公職生活が終わったも同然だ」として「私たちが解決できる水準を越えたし、常識を信じる市民が守ってほしいという意で実名を公開することにした」と明らかにした。

 キム・ジェホ判事の起訴請託疑惑は昨年10月ソウル市長補欠選挙直前にナコムスを通じて提起され広まった。当時、チュ・ジンウ記者は補欠選挙直前の10月24日放送で「キム判事がナ候補を誹謗したネチズンを起訴してくれとして管轄地検関係者に請託した」と主張した。ナ候補が初当選議員時期である去る2004年、日本の自衛隊行事会場を訪れた事実が一歩遅れて知らされ非難世論が高まるやナ議員の補佐官が2005年に自身を批判した市民キム・某氏を告発した。ところがこの事件と関連した検察捜査が遅々として進まないからとナ議員の夫であるキム部長判事が検事に起訴を請託したという疑惑だ。

 チュ記者は当時「管轄裁判所判事が捜査中の検事に直接電話をかけ起訴を云々したことであり、これは判事による権限乱用」とし「この事件は一瀉千里に進行され最高裁で罰金700万ウォンが確定したが、1審と2審はキム判事の同僚である西部地方裁判所判事が引き受けた」と主張した。事件があった2005年当時、キム部長判事は西部地方裁判所の所属だった。

 ナ候補キャンプは直ちに「キム判事が起訴請託した事実もなく、公訴提起の2ヵ月前に米国留学に出ていた」として、チュ記者とナコムス チームを虚偽事実流布の疑いで告訴した。 最近までこの事件と関連した検察の捜査が進行され、当時の捜査検事たちの大部分が起訴請託を受けた事実がないと主張し、チュ記者の拘束令状請求が差し迫った時点でパク検事が良心告白をしたとのことがナコムス チームの主張だ。

 チュ記者はこの日の放送で「当時、ナ候補キャンプは数十万人のネチズンの中から唯一西部地方法院管轄のネチズン1人だけを告発したが、検察で見るにはインターネットに飛び交った文を集めておいただけで起訴するほどの事案ではないと判断し捜査をしなかったために請託を入れた」と繰り返し主張した。

 キム総帥は「この事件は単純な請託を越えた深刻な事件にならざるを得ず告発はナ前議員の補佐官がした」として「夫婦が共謀した事件と見られる」と指摘した。キム総帥は「訴訟関係人である検事に業務上必要なことでもないのに本人の配偶者関連事件を請託したものであり、裁判官懲戒法2条1号の職務上義務に違反した懲戒理由」と付け加えた。

 キム総帥は「パク・ウンジョン検事の名前を覚えていてほしい」としつつ「一人ですべての事を抱え込んで行こうとしたこの方を私たちが守らなければならない」と頼んだ。

パク・ジョンチャン記者 pjc@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/521285.html 訳J.S