本文に移動

酒席・性接待…‘チャン・チャヨン氏文書’ 10余人捜査

登録:2009-03-16 10:29

原文入力:2009-03-16午前08:48:03
放送会社・企業体・報道機関 幹部ら実名と職位明示
一部 “呼ばれていって同席” 解明…警察, 公表には慎重
前企画会社代表 疑惑否認…事実であれば暴行罪

キム・キソン記者,キム・ソンファン記者

←去る7日、自宅で首を吊って亡くなり発見されたタレントチャン・チャヨン(29)氏が亡くなる前に書いたと推定される文書. 画面撮影

タレント チャン・チャヨン(29・女)氏が亡くなる前に書いたと考えられる文書に「所属会社の代表が1年近く酒の相手と性上納を強要した」として接待対象要人10人余りの実名を書いてあったことが明らかになった。警察はこの文書の真偽と作成経緯,文書に言及された関連者らの犯罪疑惑などに対して捜査を行っている。

■ ‘接待’対象は誰?
<韓国放送>が入手し警察に渡したA4用紙4枚の文書には、チャン氏が所属会社前代表キム・某(40)氏に性上納と酒の相手を強要されたという内容と共に、接待対象として現職放送会社ディレクターと企業役員,報道機関高位要人などの実名と職責が出ていると15日知らされた。警察関係者はこの日「文書にチャン氏に接待を強要したという10人余りの実名が入っている。これらの中の数人は ‘接待を受けたのでなく私も呼ばれていって同席した’ という趣旨で弁している」と話した。<韓国放送>が報道した文書によれば、‘(所属会社代表の)キム○○社長の強要でどれほど酒接待をしたのか数えることもできない’,‘2008年9月頃△△ルームサロン接待に私を呼んで…同衾要求をするようにした’,‘ある監督がタイにゴルフしに行くのでドラマ スケジュールを外して酒およびゴルフ接待を要求した’等の内容が盛り込まれている。

これに対してチャン氏の所属会社の前代表キム氏は「性上納と酒接待を強要したことはない」として否認している。チャン氏は昨年12月から日本に滞留している。また文書に挙げられた報道機関高位要人側は「事実と違う」と明らかにし、放送会社ディレクターは携帯電話を切っていて連絡がつかなかった。

■文書なぜ作成したか?
警察はチャン氏が残した文書が ‘事実関係証言’ を目的に作られたと見ている。文書の先頭には ‘俳優チャン・チャヨンの総合的な被害事例です’という文が記されており、一番後ろにはチャン氏の名前,住民番号,拇印が捺されている。公証書類などに使う‘割り印’(前後側文書に同時に印鑑を捺すこと)も捺されていると知られた。

放送・芸能界ではチャン氏を巡る企画会社間‘紛争’が、文書が出てきた背景だと見る向きもある。チャン氏の前マネジャーユ・某(29)H企画会社代表は去る13日、警察の調査で「チャン氏が亡くなる2週間前に私を訪ねてきて苦しさを訴え自筆で書いた文書を受け取ったので遺族たちに渡した」として‘チャン氏の死は単純自殺ではない’という疑惑を提起した。ユ氏はこの日の夜、文書の一部が言論に公開されるや自身のオフィステルで自殺を試みた。キム氏はチャン氏を迎え入れた後、昨年12月企画会社代表から退き、ユ氏はキム氏の下で仕事をし昨年中旬に別に企画会社を開き独立した。これと関連してキム氏は「私がユ氏を相手に4件の訴訟を提起するやユ氏がそれに対抗するために行った自作劇だ」と主張している。

■警察捜査
警察はひとまず問題の文書がチャン氏が直接書いたものか筆跡を調査する一方、遺族とマネジャーなどを呼び文書内容の事実可否を捜査する方針だ。警察はまた「ユ氏が‘チャン氏が文書を作成するのを目撃した’と述べているが、警察が入手したものと同じか否かは不確実だ」として、また別の文書の存在可能性に対しても捜査すると明らかにした。

警察は文書内容が事実とあらわれた場合、強要・暴行罪,背任収財・贈収賄罪などを適用し処罰できると見ている。警察は性上納と酒席強要などと関連して氏名が挙論された人々に対しては「事実確認後、公益などを総合的に考慮し公表可否を決める方針」として慎重な態度を見せた。警察は去る14日、チャン氏の住居と前・現芸能企画会社事務室など8ヶ所を押収捜索しコンピュータ12台と各種文書など計59点を確保し精密分析中だ。

城南/キム・キソン,キム・ソンファン記者player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344241.html 訳J.S