本文に移動
全体  > 文化

[シン・ヨンボク(申栄福)の絵による思索] 青春時代

登録:2012-02-25 08:17

原文入力:2012/02/24 19:21(539字)























人間の一生で青春時代がないということは悲劇です。 いくら成功した人生といっても夢と理想を燃やした青春時代がないならばその人生は失敗です。 青春時代は夢と理想だけでも輝く時期です。 しかし私たちの社会の青年たちには青春時代がありません。 胸に抱く青い空がありません。 両親はIMFと金融危機の時に失職し、今は受験準備とスペック積みとアルバイトと非正規職という苛酷な境遇に置かれています。 真理と希望を語るよりは不正な政治権力と浅はかな商業文化を勉強しなければならず、友情と愛を育てるよりは友人を困らせたり友人から苦しめられて挫折しています。 社会の根元が人であり、人の根元が青春時代に育つことを考えれば、私たちの社会の青年たちが直面している今日の現実は一個人の不幸ではなく社会全体の悲劇です。 その社会がいくら高いビルを建てようが、夢と理想が挫折して青年たちが痛みに苦しむような社会は失敗なのです。

シン・ヨンボク聖公会(ソンゴンフェ)大客員教授

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/520696.html 訳J.S