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三星(サムスン)・LG、OLED時代‘俺に任せろ’

登録:2012-02-23 07:14

原文入力:2012/02/22 20:42(1600字)

猛烈に拡大するOLED市場
昨年 市場規模 2.4倍成長
今年にも2.5倍 拡大展望
業界、市場 先行獲得 競争
三星‘LCD分社’対応に乗り出す
LGも新規投資 操り上げ 展望

 国内の電子メーカーが有機発光ダイオード(OLED)側に駆せ参じている。次世代ディスプレイであるOLED市場が大きく成長しているためだ。

 22日、韓国ディスプレイ産業協会の集計によれば、昨年のOLED市場規模は前年に比べ2.4倍成長した37億400万ドルを記録した。 反面、既存の液晶表示装置(LCD)は1010億2800万ドルで前年対比 6.3%減少した。市場調査機関ディスプレイサーチの分析によれば、OLED市場が今年も2.5倍成長し市場規模が85億ドルを越える展望だ。

 LCD時代が終わりOLEDが浮上しているのは、ディスプレイの厚さと画質の違いのためだ。OLEDは液晶に光を当てるバックライトを装着しなければならないLCDとは異なり、自ら光を出す有機物質を使うためにLCDの3分の1厚さにすることができる。 また、光の透過段階を最小化して一層鮮明な画質を表現できるのもOLEDの長所だ。

 ただし価格が問題だ。OLEDの製造コストが高く、テレビなどに商用化する際の障害物になりうる。そのためLGディスプレイ側は‘ホワイト OLED’(WOLED)方式を採択した。この方式は既存LCD製造方式と大きく異ならず初期投資費用が少なくて済む。 去る1月、米国、ラスベガスで開かれた消費者家電展示会(CES)ではこれを活用したLG電子の55インチOLEDテレビが公開された。三星電子もやはり当初は画質の比較優位のために‘RGB OLED'方式を選んだが、最近になってWOLED方式に変更するという展望に重きがおかれている。

 三星電子のLCD事業部を三星ディスプレイに分離することにしたのも同じ脈絡で理解される。 業界関係者は「WOLEDは既存LCD生産ラインを比較的容易に切り替えて活用できる」として「三星電子のLCD生産ラインと三星モバイルディスプレイのOLED製造技術を結合するために、今後 三星ディスプレイが三星モバイルディスプレイと合併するという展望が出てくるだろう」と話した。

 LGディスプレイもやはりOLEDパネル量産ラインの拡大を推進している。 現在、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)にOLEDパネル量産ラインを小規模で備えているが、今年第3四半期には新規投資を確定する計画だ。 最近OLED競争が熱くなり新規投資が前倒しされるだろうという展望も出ている。 ソン・ヨンジュンLGディスプレイ部長は 「下半期からOLEDテレビ市場が大きくなる推移を見て投資有無を決める」と見通した。

 三星・LGなどがOLEDで次世代ディスプレイ競争に乗り出したことで、国内企業による世界テレビ市場支配も当分続くものと見られる。 ディスプレイサーチの集計では、昨年4分期、三星・LG電子など我が国企業の平面テレビの世界市場占有率が34%を記録して日本の31%を越えた。 我が国は分期基準で30%序盤台の占有率を占めてきたが、30%後半台の占有率を記録してきた日本に常に遅れをとり、今回初めて日本を追い抜いたわけだ。 電子業界関係者は「日本企業らのテレビ事業が振るわない反面、韓国企業らは3次元・スマート テレビの競争力が高い」として「特にOLEDテレビが急成長することにより韓国と日本の格差はより広がるだろう」と語った。

キム・ソンシク記者 kss@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/520392.html 訳J.S