原文入力:2012/02/17 20:20(2228字)
ロッテ百貨店昌原(チャンウォン)店、下請け職員35人、一気に解雇
地下5階で勤務 "太陽の光を見る時間 一日せいぜい30分"
複数労組が設立され韓国労総所属職員のみ雇用継承
ロッテ "これが我々の経営方式" 無責任な返答だけ
デパートには高価な商品が並んでいる。商品はぴかぴか光っている。しかしその商品の輝きは低賃金労働により維持されている。その労働には決まった有効期間はない。
昨年12月31日、ロッテ百貨店昌原店の施設管理をする下請け業者の契約職職員35人、一気に解雇通知が下された。
キム・トクハ(39)氏もそのうちの一人だ。キム氏は2002年1月14日、ロッテ百貨店昌原店が開店する以前から昌原店で仕事をしてきた‘開店功臣’だ。 キム氏はデパートがドアを開ける前の午前8時30分に出勤し、デパートが門を閉めた後の午後8時30分頃に退勤した。 一日12時間労働だ。
引き受けている仕事は地下1階食品館の魚・肉などが陳列されている冷凍ショーケースの管理、デパート全体の冷暖房管理などだ。 時々、地下1階を行き来するキム氏が主に働く場所はデパートの地下5階だ。 地下5階へ行く方法は二種類だ。きらびやかにか輝くメイン ホールそばの非常口階段を利用するか、貨物エレベーターを利用するかだ。 地下5階まで行くエレベーターは貨物エレベーター1台だけだ。
キム氏は「仕事をする日には太陽の光を見る時間が多くても30~40分」と語った。 キム氏は「昼休みに6階の職員食堂にご飯を食べに行き、屋上に上がってタバコを一本吸う時に太陽の光を見る」として「それすらできない日も多い」と話した。そのようにして働いてキム氏が手にするお金は月平均200万ウォン(15万円弱)余り。このお金で妻と5才の息子の3人家族が生きている。 キム氏は 「同じ仕事をする他のデパートの人々は月100万ウォン、月150万ウォンを受け取っている」として「それでも私たちは2002年にテント座り込み等を通して労組設立闘争で労組を作ったし、それでこれくらいにはなった」と話した。勤務条件も週5日制で以前よりはるかに良くなった。
キム氏は昨年12月22日‘来る31日で契約を終了する’という内容の勤労契約終了通知書を受け取った。 ロッテ百貨店の下請け業者であるJ&Pは解雇のたった9日前に通知した。キム氏をはじめとする職場同僚16人は月給をくれない‘街頭’に出勤することになった。その後、ロッテ百貨店はPMSという業者を新しい施設管理サービス業者として選定した。
イ・サング民主労総一般労働組合ロッテ百貨店、昌原支店支会長は「この間にも下請け業者は数回変わったが、2002年に初めて雇用された後、下請け業者が変わっても引き続き雇用は継承された」として「今回のように契約解約通知をして、業者が変わり職員の雇用を継承しないのは初めて」と話した。