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三日ぶりに再び…足止め食った開城工業団地

登録:2009-03-13 22:04

原文入力:2009-03-13午後07:20:04
611人 北韓訪問できず 275人帰還不可
通行遮断 理由不明…波紋拡大

ソン・ウォンジェ記者キム・ジンス記者

←北韓が陸路通行同意を通知せず開城工業団地の出入りが中断された13日午後、京畿,坡州市,長湍面の京義線南北入出事務所で開城工業団地入居業者職員と公団関係者たちが北韓訪問手続き再開を待っている。  都羅山/キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

開城工業団地陸路通行が再開4日めの13日、再び北韓の制動で中断された。これに伴いこの日午前、開城工業団地関係者611人の北韓訪問が失敗に終わり、午後に予定された南側人員275人の帰還もなされなかった。

北側が再び民間通行を遮断しいたことによって開城工業団地訪問人員の身辺保障に対する不安感が増幅されるものと見られる。また帰ってこられない人員の‘抑留’可能性が提起され、北側の明らかな再発防止約束なしで南側人員の出入境を許してはいけないという主張も一層強まる展望だ。

政府当局者はこの日「北側が開城工業団地出入りのための京義線陸路通行計画に対する同意書を午後5時まで伝達しなかった」として「これに伴い午前と午後、各3回づつ予定された北韓訪問と帰還がすべて失敗に終わった」と明らかにした。この当局者は「政府は開城工業団地管理委員会を通じて北側中央特区開発指導総局側に同意書を送ってくれるよう促した」として「だが北側は‘待ってくれ、見守ろう’として特別な理由を説明しなかった」と付け加えた。統一部はひとまず土曜日の14日、出入境計画もこの日あらかじめ北側に知らせたが、同意可否は未知数だ。13日現在、北側に留まっている南側人員は開城工業団地733人と金剛山35人,平壌1人など計769人だ.

北側が再び通行遮断に出た理由は確認されていない。政府当局者は「以前にも軍通信線問題などで同意書が1~4時間ほど遅れたことがある」と話した。しかしわずか再開三日後に人伝で,計画書と同意書をやりとりする過程上の技術的問題が生じた可能性は大きくない。別の政府関係者は「何か北韓内部コミュニケーションと意見調整に問題があった可能性がある」と話した。訓練期間中、通行再開に反対する軍部と開城工業団地に利害関係がかかった経済協力担当部署間の異見のためである可能性を意味したものだ。

出入境問題を軍事的緊張と結びつけ、もう一度対南圧迫カードとして活用しようとするということかも知れない。特に北が一日後に通行を再開した後、南側で‘北韓も開城工業団地閉鎖意志はない’という解釈が出てきたことに反発して明らかな対南強硬メッセージを与えようとしたということだ。

いずれにしても北側が民間の‘安全’と直結した問題を再び触れたことによって開城工業団地と南北関係にも否定的波紋が予想される。キム・クンシク慶南大教授は「たとえ技術的だとか内部的混線のためといっても、開城工業団地の運営と事業に支障を与える結果を起こしたことは問題」として「南側内部に北韓に対する反感が大きくなれば政府の対応幅も制限される結果になる」と憂慮した。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/344034.html 訳J.S