減少傾向の主原因は急騰した授業料だ。 新しい授業料システムが初めて適用された今年、年間授業料上限ラインは3275ポンド(580万ウォン)から9000ポンド(1600万ウォン)に上がり、平均授業料も8000ポンド(1420万ウォン)に達するものと予想される。 授業料などが殆どないスコットランドと比較してみれば授業料のせいだということが一層明らかになる。 スコットランドの大学志願者数は今年1.1%の減少に終わった。 英国教育専門家は「(上がった授業料にともなう)経済的困難が理由になった」としながらも「それよりは(大学教育の)コストパフォーマンスが低下したという認識が広がったことが最も大きかった」と<ファイナンシャルタイムズ>に語った。
このような認識は領域別志願者数を見ても知ることが出来る。 卒業後に就職するのが比較的容易な、医学を含む物理学系列の志願者数は昨年に比べ2.5%だけ減ったが、芸術・人文学・社会科学系列は14%も急減した。 具体的に見れば科学・医学・技術を専門とするインペリアル カレッジの入学志願者数はほとんど変動がなかったが、ロンドンのクレイティブ アーツ大学は志願者数が30%も減った。 名門であるケンブリッジ大の志願者数は2%減った水準で大きな変動はなかった。
英国教員協会のマーティン・フリードマンは<インディペンデント>に「高い潜在力を持つ学生たちが(授業料のために)志願をあきらめ、結局経歴に汚点を残すことにもなりかねないという点で憂慮の恐れがある」とし「志願者急減により財政の大部分を授業料に依存している大学の困難も加重されだろう」と見通した。
英国の学生たちは完全に目を外に向けている。 オランダ マーストリヒト大学は29日志願英国学生が600人余りも志願して、昨年に比べ152%も増えたと明らかにした。 この大学の授業料は1年に1500ポンド(270万ウォン)に過ぎない。
だが、英国大学部長官デビッド ウィレットは「志願者数が少し減ったものの依然として例年どおり競争は激しいだろう」と話し、授業料引き上げにともなう余波をまともに認めようとはしていない。
イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr
原文: 訳J.S