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ソウルの私立大、授業料引き下げ‘様子眺め’

登録:2012-01-26 08:28

原文入力:2012/01/25 22:47(1508字)
パク・テウ記者、チョン・ファンボン記者、キム・ジフン記者

大教協 5%引き下げ方針にかかわらず、
38大学中 7大学のみ確定
27日までに決定・通知 義務
一部 授業料審議委員会構成も難航

←同徳(トンドク)女子大の学生たちが25日午前、ソウル、世宗路(セジョンノ)の教育科学技術部前で授業料10%引き下げ、学生たちの授業料審議委員会参加拡大などを要求している。 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

 この間、高額授業料を主導してきたソウル地域の主な私立大の相当数が今年の授業料通知締め切り期間を2日後に控えた25日時点で授業料水準を決めずにいる。

 これに伴い、昨年11月韓国大学教育協議会が授業料5%引き下げ方針を決めたにも関わらず、大学が引下げ幅を少しでも減らすために終盤まで‘様子眺め’をしているのではないかという指摘が出ている。 一部大学では学校と学生の間の意見の相違により授業料審議委員会さえ開かれていない。

 <ハンギョレ>が取材した結果、ソウル地域の4年制私立大学38校の中で25日までに今年の授業料引き下げ方針を韓国奨学財団に通知した大学は明知(ミョンジ)大・ソウル女子大・ソウル長神大・ソウルキリスト大・総神(チョンシン)大など5ヶ所に終わった。 これとは別に大学別授業料審議委で授業料引き下げ方針を確定したところも高麗大と淑明(スンミョン)女子大(各2%)だけだ。大学が韓国奨学財団の国家奨学金を支援を受けるためには27日までに授業料金額を決め財団に通知しなければならない。

 まだ今年の授業料金額を決めることが出来ていないソウル地域の主な私立大学の中で西江(ソガン)大の場合、学生たちは4.8%引き下げを主張しているが、学校側は2%内外の引き下げ方針だと伝えられた。 西江大関係者は「大教協の5%水準はとうてい受け入れ不可能で、高麗大と淑明女子大水準である2%内外で引き下げる可能性が大きい」 と明らかにした。

 学生たちが10%以上の引き下げを主張している延世(ヨンセ)大側も「小幅引き下げ方針があるだけで、具体的な水準は授業料審議委員会の議論により決定される予定」と伝えた。 漢陽(ハニャン)大関係者は 「授業料を減らす場合、事業を減らさなければならず、学校の競争力が落ちることになる」として「授業料を引き下げるより奨学金を増やす方案を検討中」と話した。

 授業料審議委構成を巡って学校と学生間の葛藤が続き、授業料水準を決められない大学もある。 同徳女子大総学生会は教職員・学生委員各3人、総長・学生推薦専門家各1人での授業料審議委構成を主張したが、学校本部でこれを受け入れないため25日午前、ソウル、世宗路(セジョンノ)教育科学技術部庁舎で記者会見を行うなど強力反発している。 梨花(イファ)女子大総学生会も学生推薦専門家委員選任を主張しているが、学校側がこれを受け入れず授業料審議委が一度も開かれていない。

 ヨン・シニョン同徳女子大総学生会長は「昨年、授業料審議委議論過程で総同門会長が学校側の立場を代弁した」として「学校と学生たちの実質的な同数構成のために学生たちが推薦する専門家委員が授業料審議委に含まれなければならない」と主張した。

パク・テウ、チョン・ファンボン、キム・ジフン記者 ehot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/516003.html 訳J.S