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"記事がファンタジー小説" …‘朝鮮’相次ぐ大型誤報

登録:2012-01-20 06:31

原文入力:2012/01/19 16:32(1854字)

17日付 "金正男、‘天安(チョナン)艦は北の必要でなされた’" 記事に対して本の著者は "そのような内容はない"
11日付 ボクシング国家代表シン・ジョンフン インタビューでも全く話してもいない "私は一真" というタイトルで掲載された
ツィッター "ファンタジー小説部門 大賞モノ"  "朝鮮こそマスコミ界の一真" 等

←1月17日付朝鮮日報1面 "金正男、‘天安艦 北の必要でなされた’" 記事

 <朝鮮日報>が相次いで大型誤報を出し批判の俎上に上がった。
<朝鮮日報>は去る17日付1面に "金正男、‘天安艦 北の必要でなされた’" という題名の記事を送りだした。 昨年末に死亡した金正日国防委員長の長男である金正男が日本<東京新聞>五味洋治編集委員に送ったEメールと彼とのインタビュー内容をまとめた<父、金正日と私>を出版に先立ちあらかじめ入手したとして本にこのような内容があると大々的に報道した。

 しかし実際この本の著者である五味洋治編集委員は「Eメールの内容には天安艦の内容はただの一ヶ所も出てこない」と<ソウル新聞>インタビューを通じて明らかにした。 実際のメールには延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件に対する言及があるだけで、天安艦に言及した部分は全くない。 延坪島に対する言及を天安艦まで拡大して報道したわけだ。

 これに対して該当記事を書いた<月刊朝鮮>ペク・スング記者は<ハンギョレ>との通話で「今、状況を把握中なので答えることはできない」と話した。

←1月11日付朝鮮日報1面 "私は一真だった…ロンドンの金メダルで贖罪する" 記事

 去る11日にもこの新聞はボクシング国家代表シン・ジョンフン(23・ソウル市庁)に対してインタビュー記事を出しながら、インタビューの内容とは異なる記事を出して物議をかもした経緯がある。 <朝鮮日報>は "私は一真だった…ロンドンの金メダルで贖罪する" というタイトルでシン選手に対するインタビュー記事を1面に出しながら、彼が中学校時期に‘一真’であったという点を大きく浮き彫りにした。学校暴力が大きな社会的関心を集めていた時であった。

 しかし報道の後にシン選手側がそのような内容をインタビューで話していないのにとんでもない報道が出て行ったという立場を明らかにし大きな波紋が生じた。シン選手は13日<メディア今日>と行った通話で 「インタビューする時、子供たちどうしがけんかすることもあったが、私はけんかはできなかったと話した」として「(朝鮮日報)担当記者になぜ記事をこのように作ったのか、問題が深刻だ、私がしてもいない話を報道したのかと尋ねたところ‘申し訳ない、すみません’とだけ言って、私もただ心が痛むとだけ話して止めた」と話した。

 <朝鮮日報>のこのような報道形態によりシン選手は大きな傷を負った。イ・スンベ国家代表ボクシングチーム監督は「シン選手やボクシング連盟に何度も電話がかかってきて‘どうしてあんな選手を受けいれているのか’という抗議が続いている」と話したと<メディア今日>は伝えた。 シン選手も「記事のコメントを見ると‘こんな奴がどうして国家代表になったのか’という話もあって不快きわまりない」と話した。

 該当記事を書いた記者はこれに対して<ハンギョレ>との通話で「部長と相談しなければならないので話せない」として電話を切った。 先立って<メディア今日>との通話では「返す言葉がない」としつつも「訂正報道はしないだろう」と話したとこのメディアは伝えた。

 これに対し一部ネチズンは 「(朝鮮日報は)ねつ造専門か」として激しく反応した。 ネチズン@akii_k***は "朝鮮日報新春文芸にファンタジー小説部門が開設されるならば受賞は自社の記者たちになりそうです" と皮肉った。 @sssswww***は "ボクシング国家代表シン・ジョンフン選手を‘私は一真だった’と朝鮮日報が歪曲報道をして論難が起きている。 私は‘朝鮮がマスコミ界の一真’だと考える" とツィットを飛ばした。

デジタルニュース部 digitalnews@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/515484.html 訳J.S