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市民が株主‘始興(シフン)太陽光発電所’ヒューヒュー

登録:2012-01-19 09:09

原文入力:2012/01/18 22:48(1474字)
ホン・ヨンドク記者

小学生など76人が参加し1億集める
公益発電所 市庁舎屋上に
年間3万8325Kwの電力生産
収益金配当・低所得層に支援

←去る17日、京畿(キョンギ)始興市(シフシ)庁舎屋上に設置された始興市民太陽光発電所でソ・ジョンチョル(株)始興市民太陽光発電代表(左側)とカン・ソクファン 始興ウイジェ21事務局長が発電所を見回して話をしている。

 京畿道、始興市庁別館屋上には巨大な太陽電池パネルがある。 1枚あたり250Wの電気を生産するモジュール120枚がぎっしりと敷かれている。 去る17日こちらを訪ねた時、発生した電気を交流に変えるインバータには、この間に生産した電力量数値が2424Kwと記録されていた。 韓国電力公社に対する販売価格がkW当たり450ウォンであるので金額ではすでに109万ウォンに達する。

試験稼動を経て去る11日に竣工したこちら始興市民太陽光発電所は首都圏では最初に民官が力を合わせて作り出した公益発電所だ。 金も稼ぎながら二酸化炭素も減らし、販売収益金は株主に配当された後、再び地域の低所得層住民たちに緑色奨学金と生計支援などの福祉恩恵として帰る‘一石三鳥’の効果を生んでいる。

 今後こちらで生産される年間発電量は3万8325Kwであり、販売価格は1800万ウォン余りと予想される。 韓電傘下の南部発電と2024年まで電力販売契約も結んだ状態だ。 太陽光を利用した発電により年間化石エネルギーは1万1191TOE(種々の単位で表示される各種エネルギー源を原油1tが発熱するカロリーを基準として標準化した単位で、1TOEは石炭1.55t、天然ガス1150立方M)が節約でき、石炭、石油、天然ガスのような化石エネルギー節減にともなう二酸化炭素削減量も毎年17tと予想されると発電所側は推定した。

 市民発電所建設が始興で始まったのは昨年3月だった。 1億ウォンの発電所設立基金が必要だったが、昨年の1次公募で参加住民は30人余り、募金額は2000万ウォンにとどまるなど順調ではなかった。

 カン・ソクファン 始興ウイジェ21事務局長は 「市民が自らを電力を使う消費者としてのみ認識していたところへ、生産者になるという概念がまずなじみがうすかった。 そして太陽光を利用して金を稼ぐというのが馴染みがなく‘金を踏み倒されるのではないか’と大いに心配したよ」と話した。

 困難も多かったが粘り強い説得の末に昨年11月、76人の市民株主から1億ウォンを集めた。 小学生株主から78才の老人はもちろん市の公務員、始興商工会議所などが参加した。 それに続いて発電所が建設される過程で雰囲気も反転した。 すでに始興地域アパート入居者代表者会議と近隣安山地域で‘私たちも太陽光発電所を設置したい’として問い合わせが殺到している。

 ソ・ジョンチョル(株)始興市民太陽光発発電代表は 「長い過程だったが真に市民全員にとってやりがいのあることだ」と話した。 個体化・オブジェクト化されていた市民が主体的な参加を通じて環境意識を高め、収益金は再び緑色奨学金のように地域に還元される‘好循環構造’を作り出すというのがソ代表の説明だ。

文・写真ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/515414.html 訳J.S