原文入力:2009-03-11午後08:36:00
環境部報告書…11項目中10ヶ非常に良好
キム・ジョンス記者
政府が ‘激しい汚染のために死につつあるので川を浚渫しなければならない’として整備事業の必要性を強調してきた4大河川の川底堆積物汚染度が環境部調査では非常に微々たる水準であることが明らかになった。
キム・サンヒ民主党議員が環境部から受け取り11日公開した‘河川・湖沼 堆積物モニタリング モデル事業最終報告書’によれば、漢江・洛東江・錦江・栄山江など4大河川135ヶ地点の堆積物汚染平均値は化学的酸素要求量(COD),総窒素と総燐,重金属など11調査項目中で10項目が米国の環境庁(EPA)と海洋大気管理庁(NOAA)の基準値に照らして非常に良好な水準だと現れた。
堆積物の化学的酸素要求量測定では、米国環境庁基準値を越えたところが一ヶ所もなく、総窒素は11地点(8.1%),総燐は4地点(3%)のみで米国環境庁基準値を越えたことが分かった。
重金属含有量の測定では米国海洋大気管理庁の堆積物最小影響濃度基準値を超過した地点の比率は鉛13.3%,亜鉛5.2%,銅12.6%,カドミウム3%,水銀2.2%で比較的低く、ヒ素だけが59%と高く出てきた。毒性有機物質である多環芳香族炭化水素(PAHs)と類似ダイオキシンであるコプラナーポリ塩化ビフェニール(Co-PCBs)はすべての地点で基準値以内であった。
この報告書は環境部が堆積物,国家管理基準を用意するための基礎作業として昨年4~12月慶北大をはじめとする6研究機関に共同用役を任せて作成したものだ。
キム議員は市民環境団体らで構成された運河白紙化国民行動と共にこの日、国会政論館で記者会見を行い「4大河川 川底堆積物 汚染度が非常に良好だという事実で、政府が4大河川整備事業の根拠に上げた‘浚渫を通じた水質改善’主張は虚構であることが証明された」として「政府は科学的検証も社会的合意もないまま推進している4大河川整備事業を直ちに中断しなければならない」と要求した。ミョン・ホ運河白紙化国民行動状況室長は「このように4大河川整備事業に不利に解釈されうる内容が含まれているので環境部がこれまで報告書の公開を拒否してきた」と話した。
これに対して環境部は「4大河川再生事業推進を堆積物の汚染可否だけで判断することはできず、またキム・サンヒ議員室に報告書ファイルを提供しているので公開しなかったということは事実と違う」と話した。
キム・ジョンス記者jsk21@hani.co.kr
原文: 訳J.S