原文入力:2012/01/09 21:09(1568字)
パク・テウ記者、リュ・ウジョン記者
元請け業者の要求合わせるために毎日徹夜勤務も茶飯事
延長勤労手当ては受け取れず慢性的ストレスに露出
←去る6日夕、ソウル、九老区、九老デジタル団地駅付近で市民が帰途を急いでいる。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
政府が先端知識産業を育成するとして作ったソウルデジタル産業団地(旧、九老工団)。 ここから‘韓国版スティーブ・ジョブス’が出てくることがありうるだろうか? 情報技術(IT)労働者は‘甲-乙-丙-丁’まで続く下請け構造、これにともなう長時間労働慣行がなくならない限りは不可能なことだと口をそろえた。
ITベンチャーブームが真っ盛りだった1998年に業界に飛び込んで14年目、職場9ヶ所を転々として通ったパク・ヨンオン(仮名・41)氏は自身を‘IT土方’だと言った。パク氏はソウルデジタル産業団地のあるソフトウェア開発業者で仕事をしている。 昨年には‘甲’である大企業との契約の関係上‘乙と丙’の間くらいのちょっとはマシな所で最新型スマートフォンにソフトウェアを植える仕事をした。元請け業者が要求したソフトウェア開発完了期間は3ヶ月. この期間にパク氏はほとんど毎日夜明かしをしたようなものだ。
彼は 「一日の開発成果を送れば翌日には他の下請け業者からバグ(エラー)目録を送ってくるが、あたかもコンベヤーベルトでねじを締めるような感じだった」として「このような環境でスティーブ・ジョブズのような人が出てくるということは有り得ない」と話した。
金融圏システム統合(SI)ソフトウェア開発のフリーランサーとして仕事をするチェ・某(29・女)氏も「一旦プロジェクトが始まれば正常な暮らしは不可能だ」として「10ヶ月間サウナ定期券を買って一日に3~4時間だけ寝て働いたが、賃金と労働時間を計算してみると最低賃金にも至らなかった」と話した。 主に契約の関係上‘丙’または‘丁’の役割を担うソフトウェア開発業者で仕事をする経歴3年目のキム・某(28)氏も「元請けが提供する小さな会議室で一日中PM(プロジェクト マネジャー)の顔色を見ながら仕事をするが、夜勤をしなければ能力がないという評価を受ける」として「経歴が短い労働者は多段階下請け構造で被害者にならざるを得ない」と話した。