原文入力:2012/01/06 19:05(1584字)
ユ・ソンヒ記者
検察 "2人が事前共謀…対価は1千万ウォン(訳注:邦貨換算 約70万円)"
警察は "1人による偶発的計画…対価はなかった"
←ユン・ガプクン ソウル中央地検3次長検事が6日午後、ソウル、瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地検ブリーフィング室で10・26ソウル市長補欠選挙当日の中央選挙管理委員会に対するDDoS(分散サービス拒否)攻撃事件捜査結果を発表している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
検察が6日発表した捜査結果は、主な共犯たちの‘事前謀議’事実を明らかにしたという点で、‘偶発的単独犯行’と結論を出した警察の捜査よりは一歩先に進んだと評価できる。
また‘共犯間の金銭取引に代価性があった’という部分も検察捜査で新たに明らかになった。
キム・ポンソク ソウル中央地検特別捜査チーム長はこの日「パク・ヒテ国会議長前秘書キム・テギョン(31・拘束)氏とチェ・グシク ハンナラ党議員の前随行秘書コン・ヒョンミン(28・拘束)氏が昨年10月上旬にDDoS攻撃を‘事前共謀’した」と明らかにした。
その根拠として「コン氏がソウル市長補欠選挙前日に酒の席に向かう前、選管委ホームページに接続した記録があり、攻撃に加担したチャ・某(28・Kコム登記理事・拘束)氏も同じ時間に選管委に接続した記録がある」という点を挙げた。 検察はこれを事前に選管委ホームページを調べ、攻撃方法と攻撃時点などを議論した情況証拠と見たものだ。 選挙前日、酒席でコン氏一人で偶発的に犯行を計画したという警察捜査結果とは異なる結論であるわけだ。
検察はまた、10月20日国会議長前秘書キム氏がチェ議員前秘書コン氏に1千万ウォンを渡し、この金が結局は同月31日実際にDDoS攻撃を主導したカン・某(26・Kコム代表・拘束)氏に送金された点を挙げ、この金が‘攻撃成功代価’だと結論を出した。 キム氏がコン氏に送った携帯メール3通を調べた結果、この金が個人的債務関係ではなく攻撃代価である可能性を推察させる内容があったということが検察の説明だ。 警察はこの金をキム氏とコン氏、コン氏とカン氏の間の個人的な債務と見て報告最終捜査結果発表から除外し、この事実がマスコミに報道されて‘隠蔽論議’に包まれた経緯がある。
キム氏とコン氏がDDoS攻撃を謀議した理由も新たに明らかになった。
キム・ポンソク捜査チーム長は「キム氏は今年の総選挙以後にパク議長の任期が満了し、他へ席を移さなければならない必要性があり、コン氏もやはり運転手から補佐官へ席を移す機会を狙っていた」として「(DDoS攻撃成功で)功績を認められ持続可能な仕事を得るための踏み石にしようとしたようだ」と話した。
また、カン氏一党は賭博サイト合法化に支援を受けるために、DDoS攻撃に加担したということが検察の説明だ。 実際、キム氏はカン氏のためにスポーツTOTO宝くじ事業を運営する国民体育振興公団関係者に会い、オンライン カジノ事業合法化の可能性を打診したりもしていたことがわかった。
しかし検察は警察と同様にキム氏とコン氏が共謀したという‘決定的物証’や‘陳述’はついに確保できなかった。キム捜査チーム長は「キム氏とコン氏が最後まで共謀の事実を否認し、共謀時期や共謀場所などが特定されなかった」として「色々な情況証拠と陳述を総合して公判で積極的に対応する必要がある」と明らかにした。
ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/513718.html 訳J.S