原文入力:2012/01/03 22:22(1426字)
チョン・ジョンユン記者
新年初日、2件の銃器を乱射し
国立公園で凍死体で発見された
"外傷後ストレス障害で自殺衝動を体験"
米国社会‘イラク戦が残した宿題’に直面
新年初日に起きた2件の銃器乱射事件の犯人に指名され注目を集めたイラク戦参戦兵士が2日、米国、ワシントン州レイニア山国立公園で凍死体で発見された。 年末のイラク完全軍撤収という任務を成しとげたという歓声が起きる前に、米国社会は再び参戦兵士たちの‘外傷後ストレス障害’という重い宿題に直視することになった。
<AP>通信など外信は去る1日、レイニア山国立公園女性巡察隊員マーガレット・アンダーソン(34)に銃器を乱射して死亡させた後に逃げた容疑者ベンジャミン コルトン パンス(24)の死体が発見されたと3日報道した。 バンスはアンダーソンに銃撃を加える前の明け方、シアトル近隣スカイウェイのある新年パーティーでも銃を乱射した疑惑も受けていた。 この銃撃で2人が重傷を負うなど計4人が負傷した。
<シアトル タイムズ>はパンスがイラク駐留迅速機動旅団で一等兵として服務した2009年秋、飲酒運転と不法武器保有容疑で強制転役したと伝えた。 また<AP>などは彼がイラク戦に参戦した後‘外傷後ストレス障害’を経験したと報道した。 特にパンスの妻は捜査関係者に「バンスはイラク戦参戦後、外傷後ストレス障害とともに自殺衝動に苦しめられていた」として「死にたいという携帯メールを送ったこともあった」と話した。 妻はまた、事件前に裁判所に提出した接近禁止仮処分申込書で「彼が簡単に癇癪を起こし、怒り、憂うつになって、家に相当量の武器を保有しており、幼い娘の安全に脅威を感じる」と書きもした。
このような精神的な困難に直面して社会適応が難しくなった彼は新年初日の午前3時頃、シアトル近隣で20代の新年パーティーに参加している間に言い争いを行って追い出された。 それから再び戻って銃器を乱射したと見られる。 警察はまたパンスが逃走のためにレイニア山国立公園で時々越冬装備を確認するために車を止めさせた巡察隊員アンダーソンに銃器を乱射したと見ている。 当時パンスが乗っていた車両からは各種銃器と軍用装備が発見された。
事故直後、連邦捜査局と警察など200人余りは国立公園を閉鎖し人々を待避させ、航空機熱追跡感知器まで動員して24時間捜索に乗り出した。 バンスは事件発生一日後に胸の高さまで雪が積もったレイニア山で川辺に顔を埋めたまま凍死体で発見された。 発見当時、彼は特別な越冬装備なしで簡単なTシャツとジーンズ、テニス靴姿であったが、首には‘自信、嫉妬、耽溺、欲望’という入れ墨が彫られていた。
昨年10月、米国の世論調査機関ピューリサーチセンターがイラクとアフガニスタンで服務した米軍人を対象にアンケート調査した結果、この内の37%は外傷後ストレス障害を患っていると答えた。 参戦軍人の犯罪率と離婚率も急増している。 だが、米政府は昨年、財政縮小を理由に参戦軍人に対する福祉恩恵を減らすことを決め反発を買った。
チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr
原文: 訳J.S