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‘チェ・シジュンの養子’チョン・ヨンウク、巨額わいろを受け取りカナダへ逃避?

登録:2012-01-04 08:30

原文入力:2012/01/03 22:44(1913字)
キム・テギュ記者、ファン・ジュンボム記者

キム・ハクイン理事長、政官界ロビー疑惑
単位認定機関 韓芸院の資金240億を引き出し秘密資金造成
"チョン・ヨンウクに金を渡した" 韓芸院関係者 検察に陳述

←数百億ウォン台の横領容疑を受けているキム・ハクイン韓国放送芸術振興院理事長が3日午後、拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を受けるためにソウル、瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地裁に出頭している。 検察はキム理事長の政・官界ロビー疑惑も捜査中だ。 写真ニューシス

 学院の公金 数百億ウォンを流用した疑いで事前逮捕令状が請求されたキム・ハクイン(48)韓国放送芸術教育振興院(韓芸院)理事長の政・官界ロビー疑惑に火が点いた。 秘密資金を作り放送通信業界と政界実力者などに渡したということだ。

 3日ソウル中央地裁ではキム理事長の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)が開かれた。 キム理事長は学院の資金240億ウォンを流用して、法人税53億ウォンを脱税した容疑(特定経済犯罪加重処罰法の横領など)を受けている。 検察はキム理事長が単位認定機関である韓芸院を正規大学のように偽り、学生たちを誘致し、塾費を個人会社である韓国放送アカデミーの口座で受け取り横領したと見ている。 検察捜査過程ではキム理事長が受講料を自身の口座に入れて管理しながら個人所得として処理し、本人名義でソウル、新村(シンチョン)と牛眠洞(ウミョンドン)に不動産を購入した事実も明らかになった。

 検察はキム理事長が中国出張に行き4億ウォンを国外口座に引き出した財産逃避の端緒も捉えたという。 これに先立ち検察は「横領事実を暴露する」としてキム理事長を脅迫し、10億ウォンを強請った容疑(恐喝)で韓芸院の前会計担当女子職員チェ・某(38)氏も拘束した。 検察はまた、口座追跡を通じてキム理事長が韓芸院常任顧問であるK氏の家族名義で設立された幽霊企業K社を通じてマネーロンダリングをして秘密資金を作ったと見ている。

 これを土台に検察は捜査の焦点をキム理事長が作った秘密資金の使途に合わせている。 キム理事長は横領事実を否認し、秘密資金の使途についても口を閉ざしているが、検察は「キム理事長がチェ・シジュン放送通信委員長の最側近であるチョン・ヨンウク(49)氏に金を渡した」という韓芸院関係者の陳述を得たことが知られた。

←チェ・シジュン放送通信委員長が主要企業役員に露骨に広告出稿圧迫を加えたと知られた昨年12月9日午前、ソウル、鍾路区(チョンノグ)世宗(セジョン)大路の放送通信委員会建物から出てきている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

 チョン氏はチェ・シジュン放送通信委員長の‘養子’と呼ばれるほどに近くて長きにわたる側近だ。 ソウル、汝矣島(ヨイド)で政治関連広報会社を経営していたチョン氏は10余年前からチェ委員長と格別の関係を結んだ。 2007年大統領選挙の時チェ委員長が李明博候補の‘メント’として世論調査など広報戦略を指揮した時もチョン氏が横で助けた。 チェ委員長は2008年放送通信委員会院長就任後、開放型職位に関する特例規定を変え政策補佐役席を新設し、同年7月チョン氏を起用した。 チョン氏は主に大統領府と国会を相手にする政務補佐官の役割をしながら政界と放送通信業界から‘実力者’と目された。

 チェ委員長を最後まで補佐すると見られたチョン氏は、しかし去る10月「海外で事業をする」として、突然辞表を出した。 マレーシアを経て現在はカナダに留まっているという話も出ている。 捜査チーム関係者はひとまず「チョン氏関連容疑は全く捜査せずにチョン氏に対する‘入国時通知措置’もしていない」として線を引いた。 しかし司正当局関係者は「チョン氏が利権に介入したという疑いが多く、複数の監査機関が1~2年にわたりチョン氏関連犯罪諜報を収集していた」と伝えた。

 検察内外ではキム理事長がこの政権の核心勢力現役議員側に数億ウォンを渡したという疑惑も議論されている。 17代総選挙で出馬し落選したキム理事長が今年行われる19代総選挙出馬のためにロビー活動をした可能性が大きいということだ。

キム・テギュ、ファン・ジュンボム記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/513250.html 訳J.S