原文入力:2012/01/01 17:40(2517字)
出版社が恐くて震える理由は?
大統領府関係者‘女史と大統領 浮き彫り’要求して「すべて録音した」 圧迫
著作権放棄‘合意書’強要 疑惑… "ユク・ヨンス時期のように" 内容干渉も
←キム・ユンオク氏が‘CNN’に出演して韓国料理を広報している場面
李明博大統領の夫人キム・ユンオク氏が2010年11月、G20首脳会議に合わせて出した本<キム・ユンオクの韓国料理の話>(HANSIK Stories of Korean Food by Kim,Yoon-Ok)を巡り大統領府2付属室と事業主体である韓国料理財団、単行本製作に参加した出版社などが葛藤を生じさせていることが1日確認された。 大統領府がこの本を‘韓食文化’紹介に重点を置いた本ではなく、キム・ユンオク氏のイメージを広報することに焦点を合わせた一種の‘政治宣伝物’と捉えて出版社関係者たちを‘圧迫’する情況も明らかになった。 国家予算をキム・ユンオク氏個人の広報事業に使った端的な事例という批判を避けがたくなった。
"女史と大統領 浮き彫り" 要求
S出版社は代表を含めて職員が4人に過ぎない小さな業者だ。 営利目的のための組織というよりは、自らを‘芸術創作集団’と紹介してきたし、文化芸術界全般で良い評価を受けてきた。 だが、キム・ユンオク氏の本製作に関与した後、悪夢が始まった。 当初の約束とは異なり大統領府側が「キム・ユンオク女史と李明博大統領を浮き彫りできる内容と写真で満たされなければならない」と要求したためだ。 本を製作する間、この出版社に対する大統領府の干渉と圧迫は執拗だった。 2010年9月、大統領府近隣のあるギャラリーで大統領府2付属室と韓国料理財団、S出版社関係者が参加した夕食の席が用意された。 S出版社側は「普段なら展示館として使われる地下空間に食卓一つだけが置かれていたし、料理が入ってきた」とした。 外部の人の視線を避けることができる席であった。 この席に参加した大統領府2付属室関係者たちは‘私たちは今回の事業を政治的には考えない’ ‘韓国の伝統文化を世界に知らせる機会としてみよう’という趣旨の激励を伝えたという。 だが、この席が終わる頃、大統領府側の‘警告メッセージ’が相次いだ。 大統領府関係者たちは韓国料理財団側要人に付属室を通じずに絶対にキム・ユンオク氏と疎通しないことを要求した。 ぞんざいな言葉が混じった怒号も続いた。 雰囲気は即座に冷たくなった。 席が終わった後、ある大統領府関係者は録音機を見せて「今日の席での話は全て録音された」と話した。 S出版社関係者は「録音機を見た瞬間、背筋が寒くなった」と話した。 この席である大統領府関係者は‘今回の本はG20のためではなく、キム・ユンオク女史と李明博大統領のイメージ向上のための国内用’という趣旨の話をした。 実際、本を製作して原稿を代筆する過程でも大統領府側の干渉と圧迫は続いた。 S出版社関係者は「もっとユク・ヨンス女史時期のように‘キム・ユンオク女史が混・粉食を奨励している’という内容を入れろと(大統領府側が)指示した」と語った。
国内販売用に5千部印刷したのか