原文入力:2011/12/28 23:15(1422字)
いたずら電話と誤認 消防署員ら異動発令
ホン・ヨンドク記者
一部では "苦労無視・過剰対応"
←キム・ムンス京畿道(キョンギド)知事. ハンギョレ キム・ギョンホ記者
"キム・ムンス知事です。" "(消防署員)…."
京畿道、南揚州(ナムヤンジュ)消防署119状況室で働く消防署員2人が身分を9回にわたり明らかにしたキム・ムンス京畿知事の電話をいたずら電話と誤認して切り、他の消防署へ異動発令された事実が28日知らされた。
去る19日正午、南揚州の老人療養院を訪問したキム知事が119に電話をかけた。 老人医療体系を尋ねるためだった。 キム知事は身分を明らかにしたが、応答がなかった。 キム知事が再度身分を明らかにして‘訊きたいことがある’と言うと、‘この電話は非常電話です’という応答を残し電話が切れた。 キム知事が再び電話をすると他の消防署員が受けたので自身の名前を明らかにした。 キム知事が‘先ほど電話を受けた人は誰か’と尋ねると、沈黙して再び電話を切った。
以後、キム知事は京畿道消防防災本部に当時の状況と共に‘電話をかけたがいたずら電話と思われた。急迫した状況だとすれば問題ではないか’と指摘した。
二日後に消防災害本部は該当消防署員を抱川消防署と加平消防署へ人事異動措置をした。 京畿道消防防災本部ハ・ジョングン広報担当は「119状況室は電話がくれば身分と氏名を明らかにするよう内規に定めているがこれに違反した」として「いたずら電話だと任意に判断することは禁物」と話した。
消防防災本部側は「これら消防署員がキム知事が真昼に療養院にいるはずもないと感じ、以前にも療養院からいたずら電話がかかってきたことがあるため、いたずら電話だと誤認した」と明らかにした。
これら消防署員の人事措置事実が知らされるや一部ネチズンの間には「多くのいたずら電話に苦しめられる消防署員の苦労を無視した消防本部の過剰対応ではないか」という指摘が出ている。
一方、南揚州消防署は2年前にも70代の老人が119救助要請電話をしたが、まともに対応できず凍死する事件となり大きな問題になったことがあると消防防災本部側は明らかにした。
去る2009年1月22日午後11時頃、友人らと酒を飲んだチェ・某(71)氏が今京畿榛接邑(チンジョプウプ)内閣里へ向かい道に迷った。 チェ氏は携帯電話で南揚州消防署119状況室に電話をかけ‘内閣里の前でおりたがどこだか分かりません。 原野に出てしまい迷っています。 全く道がわかりません’として救助を要請した。
当時消防署側は‘だからよく考えて家へ帰りなさい’として電話を切り、寒波注意報が下されていたこの日チェ氏は6時間余りにわたり家が見つからず翌日午前5時30分頃に再び救助を要請したが消防署から‘大きな建物へ行ってまた申告しなさい’と言って電話を切った。
チェ氏は結局2回目の申告をしてから4時間余り後にビニールハウスで遺体で発見されたという説明だ。
水原(スウォン)/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/512359.html 訳J.S